「もう猫吸いながらしか仕事できません」　バーチャルオフィスの突き抜けた広告が「猫は麻薬」と話題に（1/2 ページ）

　「もう猫吸いながらしか仕事できません」――何事かと思うような電車の中吊り広告が、「すげぇ広告」と話題です。飼い主が猫の体に顔をうずめて息を吸う「猫吸い」は猫好きにとって極上の愉悦とは聞くけれど、いったい何を宣伝しようというの……？　編集部はこの謎広告の意図を探るべく、取材を行いました。

　この突き抜けた広告を出稿したのは、バーチャルオフィスサービスの「oVice」。一見すると意味不明ながら、広告主が「テレワーク関連企業」だと聞くと、それも納得です。完全に在宅勤務へハマった愛猫家の、正直すぎる感情が凝縮されている……？

　広告は車内で見た人のツイートがきっかけで、「確かにすげぇ広告」「猫は麻薬」「正直うらやましいと思った」などと広く注目を集めることに。「オレは布団でも仕事できる」といったバリエーションの目撃報告も上がり、スレッドをにぎわせています。

　編集部はoVice社を取材し、広告の意図など詳細を聞きました。

――　一連の広告が生まれた経緯を教えてください

oVice　今回の広告を出すうえで、「テレワークあるある」を出していきたいと感じていました。ただ、弊社は企業として「ハイブリッド勤務」を打ち出しているため、オフラインとオンラインのコントラストを付けようということになりました。

　そのなかで、テレワークになってペットといる時間が増えたという方も多いと感じ、ペットと言えば猫、猫と言えば「猫吸い」というワードもあるな――となり、あのキャッチコピーが生まれました。

――　ユーザーから挙がるテレワークの感想に、猫関連の意見は多いのでしょうか？

oVice　多くはないですが、広告を見ての共感の声は出ているようです。

――　ネット上の反響についてはいかがでしょう

oVice　いくつかバリエーションを用意したので、どれかが話題になるとは思っていましたが、ここまで爆発的にバズるとは思っていませんでした。せっかくなので、これを機に関連の猫グッズを作りたいなと思っています（笑）。また、自分自身は犬派でしたが、猫も良いなと思いました。

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　テレワークにまつわるoViceの広告は、東京、大阪、名古屋、福岡の電車内や駅構内にて2月13日まで掲出。他にも「子どもファーストで、仕事まわしたい」「寒いから出社したくないみたいな日もある」「ランチで愚痴言ったりするのが、心のオアシス」「雑談から生まれるシナジー信じてる」など、多彩なキャッチコピーで、オンライン・オフラインそれぞれの利点を示唆しています。

画像提供：なべりんぐ（@nabeling322）さん／oVice