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「補聴器を拾ったら警察署に届けて」 業界と警察庁がはじめた取り組みがTwitterで拡散 なんというすてきな世界……(2/3 ページ)

マスクに引っ掛かり補聴器が外れる人が増えているそう。

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――高価なものだと数十万円することもある補聴器ですが、実際に落としてしまう人が多いのでしょうか?

岡田さん:コロナ禍で、マスク使用が日常的になり、マスク着脱時にひもが引っ掛かり補聴器が外れるようになりました。特に耳掛け型補聴器の場合です。外れて落下、さらにそれに気が付かず、「帰宅したら耳についていなかった」という方がとても多くなっています。狭い耳の上に、補聴器、マスク、さらにメガネも……耳の上が混雑しています。

マスクに引っ掛かってしまう補聴器

――今回の取り組みを岡田さんも「素晴らしい」と称賛されていました。これまでは、落とした補聴器が見つかることはまれだったんでしょうか。

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岡田さん:この仕組みになって日が浅いので、効果はまだ分かりませんが、外出先で落として、どなたかに拾われ持ち主に戻ったという事例はほとんどないと思われます。事実、弊店では皆無です。遺失物届を出した場合も同じです。家庭内でもどこか隙間に入ってしまうと、小さくてなかなか見つからないようですね。

――今回の、日本補聴器販売店協会の取り組みについて、率直な感想を改めて聞かせてください。

岡田さん:とてもうれしく、喜ばしいことだと思います。当たり前であるようで、当たり前ではなかったのだなと。ただ、今回の反響であらためて感じたことは「そもそも補聴器を見たことがないから、気が付かないかも」「そんなに高価だと思わなかった」「集音器やイヤホンと見分けがつかない」などの声が多いことでした。

 拾われる前の情報が周知されていなければ、大切なお身体の一部として高価な補聴器を拾ってもらえないですから、もっと、補聴器や補聴器ユーザーのことを知って、理解していただく啓蒙活動が必要だと感じています。

 余談ですが、20年くらい前に、「ヨーロッパを海外旅行中に落とした補聴器が、数カ月後に海を渡り日本の持ち主に戻った」という投書を読んだ記憶があります。日本では、やっとこれからですね。この取り組みが周知されることで、難聴者や補聴器ユーザーが、暮らしやすい国になれば、こんなにうれしいことはないです。

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