子どもが100円玉を飲み込んだ!?→ママの対応は…… 実録漫画「3歳が硬貨を誤飲した話」が参考になる(1/3 ページ)
もしものときに子どもを守るため、知っておきたい。
3歳の息子が硬貨を誤飲してしまい、無事に排出されるまでの経緯をブロガーのチカ母さん(@Chika_mother)が漫画に描いて自身のブログ「抱っこだ立つんだ揺れるんだ」に公開しています。誤飲は幼い子どもによくある事故のひとつ。もしものときに子どもを守るため、親として知っておくべき対処法は何でしょうか。
小学1年生の娘・チカちゃんと、3歳の息子・ヒナくんを育てるチカ母さん。ある日、買い物から帰って片付けをしていたチカ母さんは、ヒナくんから「ママ、いたーい」と呼びかけられました。「どこかぶつけたかな?」と思いヒナくんに話を聞くと「ずーえんごくんした」とのこと。
「ずーえん……じゅうえん?」「十円食べた……?」と驚くチカ母さんですが、ヒナくんが十円玉を口に入れるところは見ておらず、無造作に小銭を置くこともないため、このときは半信半疑でした。しかしすぐに、先ほどの買い物でヒナくんにおつりの百円玉を持たせたままだったことに気付きます。ヒナくんのポケットを見ると、預けたはずの百円玉が入っていません。「これはもう百円飲み込んだな」と思った瞬間、冷や汗がワっと出るチカ母さん……。
真っ先に思い浮かんだのは、119番に電話をかけることでした。しかし、ヒナくんは既にいつもと変わらない様子。苦しむことも咳き込むこともなく、顔色も表情も問題がなかったので、かかりつけの小児科に電話することにしました。
ところが、小児科は午前の診療を終えて昼休みに入ったばかりで、すぐには診てもらえません。チカ母さんは焦りながらも、救急車を呼ぶか迷ったときの相談窓口があったはずだと思い出し、救急安心センター事業(#7119)へ電話をかけます。
救急安心センター事業(#7119)とは、「すぐに病院へ行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」で迷ったときに、専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口です。
すぐに電話がつながり、チカ母さんが電話口で状況を説明すると、まずはヒナくんの現在の様子について聞かれました。痛がっているか、ぐったりしているかなどの質問に答えていくにつれ、チカ母さんはヒナくんの様子がいつもと変わらないことにあらためて気付き、徐々に冷静さを取り戻していきます。
「これはもしかしてかかりつけの小児科の午後診療を待っても良いのでは?」とすら思えてきましたが、電話口で「救急でこの時間受け入れ可能な病院をお調べしてご案内いたします」と回答があり、再び冷や汗がたらり。
電話で3件の病院を教えてもらい、家から一番近い病院へ問い合わせたところ、運よく診てもらえることになりました。チカ母さんはヒナくんとチカちゃんを連れて、急いで病院へ向かいます。
病院で血圧と心拍数を測り、レントゲン撮影をしたヒナくん。レントゲン写真には、飲み込んだ百円玉がバッチリ写っていました。
診察を終えた医師からは「もう胃まで送られているので、このまま自然に便で出てくるのを待ちましょう。ここまで行ってしまえばまず間違いなく出てきますから大丈夫ですよ」とのお話が。特に処置も必要ないということで、チカ母さんはようやく胸をなでおろしたのでした。
1週間たっても百円玉が便とともに排出されたのかどうか分からなかったため、再度レントゲンを撮ると、ヒナくんの体内にあった百円玉はちゃんとなくなっていたということです。本当に良かった……!
子どもは、時に大人が思いもよらぬ行動をとるもの。子育て中のパパやママは、居住エリアの緊急時の相談体制について、いま一度確認しておくとよさそうです。
チカ母さんが今回利用した救急安心センター事業(#7119)の実施エリアは、総務省消防庁の公式サイトから確認できます。また、地域によっては、#7119以外の番号で救急電話相談などを行っている場合もあるようです。もしものときに慌てないために、日頃から情報を得ておくのが良いですね。
チカ母さんは、この他にもかわいらしいタッチで育児絵日記を描き、ブログ「抱っこだ立つんだ揺れるんだ」やTwitterで公開しています。
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