ニュース

火炎放射器でもノーダメージ! 小説家と出版社が共同で“焚書できない本”を制作 アメリカ(1/2 ページ)

火炎放射器でも、燃やせません。

advertisement

 小説家と出版社が手を組み、図書館から特定の書籍が排斥されている現状に抗議する意味を込めて“焚書”できない耐火性の書籍を作りました。その名も、「TheUnburnableBook」(燃えない本)。

出版社が検閲に抗議して焚書できない燃えない本を作る 著者も「まさか自分の本を燃やそうとして失敗するとは……」と驚く完成度 燃えない書籍が完成

 取り組みを行ったのは、著作『侍女の物語』などで知られるカナダの小説家マーガレット・アトウッドさんと、米出版社ペンギン・ランダムハウス。公開された動画では、アトウッドさんが巨大な火炎放射器を抱え、「TheUnburnableBook」に炎を吹きかけるも……燃える気配は全くナシ。焚書が不可能な仕上がりなのは間違いなさそうです。

 アトウッドさんは、「まさか自分で自著を燃やそうとすることになるとは想像もしませんでした。しかも、失敗することになるとは」とコメントしています。

advertisement

 本書が作られたのは、米国内の学校の図書館で起きているとされる特定の内容を扱う書籍の排斥に抗議するため。海外報道によると、人種やLGBTQに関する本が学校の図書館から姿を消しているとのこと。

 米著者団体ペン・アメリカの発表によると、図書館から排除対象となった作品リストの4割近くは、主要な登場人物が有色人種、2割ほどが人種や人種差別を取り扱ったものなのだそうです。いずれも生徒の保護者などが蔵書に対して異議申し立てを行ったことを受けての行動と見られています。

 なお本書は、競売会社サザビーズによるオークションにかけられており、5月31日10時時点の最高入札価格は9万ドル(約1150万円)。競売の終了は6月7日を予定しており、収益は全てペン・アメリカの表現の自由を支援する活動に寄付するとしています。

火の中でも無事
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 希少性ガンで闘病中だったアイドル、死去 「言葉も発せないほどの痛み」母親が闘病生活を明かす
  2. コストコで販売「生カキ」原因で体調不良か…… 全国で1万食自主回収「深くお詫び」
  3. コストコで人気「ヨーグルト」に大腸菌群陽性の可能性…… メーカーなど謝罪「深くお詫び」 5万8000個自主回収
  4. 「行かねば!!!!!」 マクドナルド、次回ハッピーセットを“におわせ”…… “最恐”のコラボに「まじかーーー!」「これはたのしみ」
  5. 鮮魚店で売れ残ったタコ、自宅に連れ帰ると産卵して天国へ→母タコの代わりに卵をお世話したら…… とんでもない瞬間に「泣けました」
  6. 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  7. コロコロよりも楽? 床に落ちた髪の毛 → ノンストレスで掃除できる“まさかの裏技”が「素晴らしすぎ」「神!!」
  8. 「キスの会しよう」 華原朋美、高級接待した記者に“関係迫られる”トラブル 激怒の相手に5歳息子も怯え「あの人頭おかしいよ!」「ママやばい」
  9. 「助けて。息子がこれで幼稚園に行くってきかない」→まさかのアイテムに母困惑 「行かせましょう!」「控えめに言って最高」と反響
  10. 「3度見くらいした」 ハードオフに100円で売られていた“とんでもない掘り出し物”に仰天 「ガチでヤバい」