感電し、ひどい火傷を負ったナマケモノを保護→無事回復し…… ワンコとの種を超えた友情にジーンとする【ベネズエラ】(1/2 ページ)
意外な組み合わせの友情物語。
保護されたナマケモノと仲良くするビーグル犬の様子がベネズエラで撮影され、YouTubeに投稿されました。動画には「ナマケモノがこんなに愛情深いなんて驚いたよ」「とても癒やされたわ」というコメントが寄せられ、記事執筆時点で再生数は464万回を超えています。
仲むつまじい姿を見せてくれているのは、ナマケモノの「チュウィ」くんとビーグル犬の「セブン」ちゃん。チュウィくんは散歩に行こうとするセブンちゃんを引きとめ、優しく頭をなでなでします。セブンちゃんがお散歩に行く前は必ずこうしてお見送りをしてくれるんだとか。
今ではとても仲良しな2匹ですが、出会いのきっかけは決して明るいものではありません。さかのぼること2年前。木に登っていたチュウィくんはあやまって電線に触れ感電してしまいました。傷を負いおびえるチュウィくんを、投稿者さん夫妻は保護しすぐさま病院へ。チュウィくんは、ひどい火傷を負っており両足と左前足の爪が完全に焼けていたそうです。
一刻を争う状況の中、治療が開始されどうにか一命を取り止めたチュウィくん。その後、夫妻は傷の経過を竹を組み立てた専用のスペースで見守りました。
無事回復し外で遊べるほど元気になったチュウィくん。夫妻と暮らしているセブンちゃんは、チュウィくんに興味津々で後ろをついて回ったそうです。さらに、チュウィくんが草を食べるとまねして一緒に食べたり、お気に入りのおもちゃを渡し遊び方を教えたりしてどんどん2匹は仲良くなっていきました。
今では、大親友になった2匹。チュウィくんの顔をペロペロとなめるセブンちゃんの姿やセブンちゃんをぎゅっと抱きしめるチュウィくんの姿がとても印象的です。
チュウィくんの保護をきっかけに、夫妻は「ナマケモノ救済・リハビリテーションセンター」を設立。現在同センターでは、60頭近くのナマケモノを保護しています。そしてこの活動を広めているのはチュウィくんとセブンちゃんなんだとか。種をこえ仲良くなった2匹の友情ストーリーはこれからも語り継がれることでしょう。
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