全速力の大型タンカーで「急ハンドル」切ったら一体どうなる? 緊張感ピリピリな緊急操舵訓練がすごい(1/2 ページ)
まるでタンカーのドリフト……!?
うぉぉぉ~、めっちゃ曲がっている! 全速航行する大型タンカーで衝突を避ける緊急操舵訓練の様子が公開。ピンと緊張感が張り詰めた操舵室の様子、そして豪快すぎる船体の動きに「リアルな神動画だ!」「中々見られない訓練」の声があがっています。
船舶・海運の世界も、いやこの世界だからこそ、もしものときを想定したヒト・モノ・コトの準備、装備、そして訓練は欠かせません。東幸海運が保有する大きな黒油タンカー「しなつ」(関連記事)も同じです。そんな船舶の緊急操舵訓練の裏側はというと……!
全速前進する「しなつ」はレーダーで周囲を把握。他船なし、安全を確実に確認したら……。
「ハード・スターボード!(面舵いっぱい)」(船長)。
「ハード・スターボード、サー!」(甲板員)。
舵の角度を示す舵角計の針が最大の35度までぎゅん。そして、う、う、うぉぉぉ~!! 前方の景色、遠くに見える島々がものすごい早さで「真横」へ流れていくー!
何でしょう、この見慣れぬ光景、めっちゃ巨大なモノが想像を超えて高速に動く迫力、思わず手に汗握っていた謎の恐怖感はー。ドリフトするクルマの助手席に乗っているような? うーん違うな。展望回転レストランがいきなりぎゅんと10倍速くらいになったら……。うーん傾きもあるでしょうし迫力具合がかなり違う。もし、電車が真横に進んだら、とか? ……うまく例えが見つかりません。
ともあれ、万が一の非常時も落ち着いて行動できるよう事前の訓練をしっかりと。しなつはフラップラダーという装備により35度の動作で70度以上の舵効きを実現するそうです。船内も、レーダー装置も、緊張感も、日常では見られない大型タンカーの裏側にワクワクが止まらないこと必至です。
動画には「めちゃくちゃ分かりやすい動画ありがとうございます」「凄い貴重な動画」「思った以上に船体の向きと実際の進行方向にずれが生じるものですね」などのコメントが多く寄せられていました。
(カナブンさん)
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