いつもママが付きそう子どもの通院、初めてパパがやって来て…… 外科医が悟ったママの真意に共感の4万いいね(1/2 ページ)
大切な子どもの体調のことは、パパにもママにも知っていてほしい。
いつもはママと子どもの2人で受診する親子が、初めてパパと3人でやって来た!? 医師が描くエピソード漫画がTwitterに投稿され、記事執筆時点で4万7000件を超える「いいね」とともに共感の声が多数寄せられています。果たしてママがパパを連れて来た真意とは……?
漫画を描いたのは、外科医のみみすけ(@mimi6suke)さん。3歳の長男・くうたんの育児エピソードや、医師視点で描くエッセイ漫画をTwitterへ投稿しています。
ある日、診療中のみみすけさんの元へ、患者の男の子・ひろくんが1カ月ぶりに診察に来ました。ひろくんはいつもママと2人で受診していましたが、この日はパパも一緒です。みみすけさんがひろくんのパパを見るのは初めてのことでした。
ひろくんを膝に乗せたパパは、いすに座ってみみすけさんと向き合います。早速診察を始めたみみすけさんが「かわりないですか?」と尋ねるも、パパとママは無言のまま。困惑したみみすけさんが再度声をかけると、後ろに立っていたママがで「ゆって」と言い、パパが「あ…かわりない…と思います」とたどたどしく答えました。
続いて、いつもひろくんへ行っている処置の付き添いをどうするか尋ねたみみすけさん。パパはすぐに「ママ」と言いかけますが、ママは「パパがつきます」ときっぱり。みみすけさんは2人のやりとりに冷や汗をかきながら、今までの治療をどの程度知っているのかわからず頼りなく感じてしまうパパよりも慣れているママに説明しよう、と顔を上げました。
そのとき、ママとアイコンタクトを取ったみみすけさんはママの真意に気付いたのです。今日はママではなく、初めてやってきたパパに説明をするべきであることを……。
「オーケーママさん、そういうことね」と心の中で頷いたみみすけさんは、しっかりパパを見据えて説明を始めました。次回の治療、術後のこと、薬の残りなど細かいことまで、全てをパパに向けて説明し、家でのことを尋ねます。そのたびにキョロキョロとママの答えを待ってしまうパパ。ママに助け舟を出してもらいながら、なんとか診察を終えました。
みみすけさんは「じゃあお母さん、終わったら呼びますね」とパパとひろくんだけを室内に残し、毎月している処置を開始。パパは泣き声をあげるひろくんを、終始困惑しながら見守ることになったのでした。
みみすけさんは「パパさんよ、ママもひろくんも毎月頑張ってるんだよ。いい機会だ、しっかり見ておけ」「他人事じゃねーんだわ」と漫画を結んでいます。この日ママがパパを連れて来たのは、家に残っている薬の量も把握できていないパパへ、自分と子どもが毎月頑張っている治療のことをしっかり知ってほしかったからなのですね。
この漫画には「うちもまさにこれ」「ありがとうございます先生」「これを経験したパパはきっと強くなる……」と、共感や感謝の声が多数寄せられています。
なお、この漫画に登場するパパは「診察中ずっと子どもをあやしている優しいパパさんでした」とのこと。子どものことを大切に思う気持ちがあっても、接する時間や関わり方の違いによってわからないことが出てきてしまうのは仕方がないことです。しかし、どちらかが倒れてしまったときに、通院している子どもの病状を把握しておかないと困ることもあるはず。みみすけさんが漫画で伝えている様に、特に病気やケガの状況は両親ともに当事者意識を持って把握しておきたいものですね。
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