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シャープの洗濯機が「広告をしゃべる」ようになり物議、点滅するボタンを押すと洗剤のキャンペーン音声 「SFの世界だ」「その分安くしてくれ」(1/2 ページ)

シャープ公式Twitterでも告知していました。

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 シャープの洗濯機が「広告をしゃべる」ようになり、物議を醸しています。買い切り商品である家電で広告が流れることに対して不満の声が多数上がる中、シャープ公式Twitterの中の人もこの機能については「思うところありまくる」もよう。

話題の発端となったツイート

 シャープが洗濯機の広告通知機能を発表したのは、8月29日。クラウドサービス「COCORO WASH」と対応の洗濯機を使用していると、ライオンの新洗剤プレゼントキャンペーンの告知音声が洗濯機から再生されます。

シャープのクラウドサービス「COCORO WASH」

 しかしこの広告が実際に配信された利用者は、Twitterに「とうとうシャープの洗濯機が広告を喋りだした。お金返してほしい」と投稿。「洗剤設定と運転状況確認のために繋いだWiFiでこういう使われ方するの体験が悪い」と感想をつぶやいたところ、3万件近い「いいね」が集まるほど注目が集まりました。

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 この件についてネット上では、「消費者舐めてんなぁ」「広告挟む家電とか無いわ」「広告する分、本体価格が安くなったりすればいいのに」「サブスクで広告消えたらガチおもろい」と投稿者に同意する声や、「星新一でそういうのありましたね」とSFを連想する人が多数見受けられました。なお、音声通知は設定で消すこともできるようです

 この機能についてはシャープ公式Twitterの中の人も、「広告の端くれで仕事する身なので思うところありまくります」と言葉を濁しながら告知ツイートを投稿。また、「洗濯機への広告配信は洗濯に関連するものしか実施されないはず」としながらも、「企業は内部それぞれの事情や合理性を追求するあまり、しれっと方針を変えることもあります」「広告配信について、日頃お使いの中でご指摘やご不満がありましたら、どんどんツイートしてください」と各方面に気を使いつつ思いをつづっています。

企業の公式Twitterとしてはギリギリ感あるツイート

 また広告配信機能については否定的なコメントが多数寄せられていますが、「コメントの大半が『広告分の代金還元せい』だけど、『広告があるからこの値段に抑えてます』って言われたら……」「中の人の苦悩がグッとくるな…」「サーバ運営、アプリアプデ等維持費がかかるであろう訳である程度仕方ない部分もあるのかな…とも思う」など、一部慎重な意見も見受けられました。

企業と消費者の「広告」に対する思いの溝は深いですね
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