「牛乳を注ぐ女」の外側をAIに描かせてみたらどうなる？　仏ネスレの動画が「人類へのAIによる皮肉」と話題（1/2 ページ）

　ネスレのフランス法人が、画家フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の続きをAIツールに描かせた動画を公開しました。絵画の楽しみ方が広がりそう……！

　以前から「牛乳を注ぐ女」をブランドイメージとして活用していた、フランス・ネスレの乳製品「La Laitiere（ラ・レチエール）」の動画広告。AIツールを使って、絵画の周囲を広げていきます。

　使用したツールは「DALL-E」とのことで、絵画の外側を少しずつ描き足していきます。壁にフライパンが掛けられていたり、窓の外から覗き込んでいる人が現れたりと、見ているだけで「次は何が出てくるのかな？」と想像力が刺激されます。

　完成版では、まるで牛乳を注ぐオリンピック競技でも開催しているかのように、たくさんの人が牛乳を注ぐ様子を注視する光景が描かれました。テーブルの下でひょっこりと顔を覗かせている子どももかわいらしくて味がある……！

　AI作画ならではのどこか不気味な雰囲気も備えていて、窓から覗く男の体が途切れていたり、テーブルの下にいる子どもが床の穴から体を出しているように見えたりと、見ていて飽きない仕上がりに。

　動画はネットで話題となり、「孤独で素朴な作業の絵だと思ってたら、新しい乳製品の販売デモ会みたいになってる」「牛乳を注ぐだけの絵画が何故か大好きな人類へのAIによる皮肉」といった声が寄せられています。

画像はYouTubeより