「ぜひ“マクドナルドの紙ストロー”を試してほしい」 日本マクドナルドに聞く“開発2年、全国導入される紙ストローの使い心地”(1/2 ページ)
気になる“ストローのお味”やいかに……。
日本マクドナルドは10月4日、一部店舗で先行導入していた紙ストローなどを、マクドナルド国内全店舗に順次導入することを発表。その日から、Twitter上では紙ストローに対するネガティブな投稿が相次ぎました。
近年、環境に配慮した取り組みとして各社がプラスチックストロー利用削減の動きを進めていますが、紙ストローに対するネット上の評判は良いとは言いがたく、「まるでトイレットペーパーの芯で飲んでいるみたいだ」と評されることもあります。
今回、マクドナルド全店に導入される紙ストローとはどのようなものなのか。日本マクドナルド広報に話を伺いました。
同社広報によると、プラスチックストロー削減の動きが広まりを見せたのは2020年ごろ(※)。ですが、当時の紙ストローには紙の味やノリの臭いが出てしまう、耐久性が弱いなどの問題があり、日本マクドナルドではすぐに紙ストローを導入するのではなく、2年間かけてサプライヤーとの共同開発を進めていたとのこと。
食事体験の邪魔にならないように紙の香りを最小限に抑える、耐久性を向上させるなどの改良を行っており、「ぜひ“マクドナルドの紙ストロー”を試してみてほしい」と話していました。
※筆者が調べた具体例をあげると、他社ではモスバーガーが2020年末から「植物由来のバイオマスプラスチック原料を30%使用し、さらに長さを10mm短くしたものに変更」。また、スターバックスでは「(2020年)3月には1,500店を超える日本のスターバックス全店舗において、紙製ストローでの提供を開始」と発表している
日本マクドナルド広報担当者によると、その一方で「紙ストローはまだ技術的にパーフェクトではない」という認識もあるそうで、マックシェイクのように粘度が高く、吸引力が必要なメニューや子ども、障がい者向けなどの場合には、引き続きプラスチックストローの提供を行うそうです。
以上の話を一言でまとめるなら「2年間の開発をへて、紙ストローがおいしく使えるようになってきたので、使いやすい範囲で使うことにしました」という感じでしょうか。
消費者として気になるのは実際の使い心地ですが……10月7日からマクドナルドの国内全店舗に順次導入される予定となっており、“ストローの味見”をする機会はそう遠くないうちにやってくるかもしれません。
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