東京メトロが2023年2月末に回数券の販売を原則終了へ 「便利だったのに」利用者から悲しみの声続出(1/2 ページ)
代替サービスも登場しますが、実質的には値上げ……。
東京地下鉄(東京メトロ)は、磁気回数券の販売を2023年2月28日に終了すると発表しました。あわせて代替サービスとして、「メトロポイントクラブ」会員向けに「ランク制度」を2023年3月1日から導入します。
東京メトロでは現在、10枚分の運賃で11枚つづりの「普通回数乗車券」、12枚つづりの「時差回数乗車券」、14枚つづりの「土・休日割引回数乗車券」を発売していますが、2023年2月28日を最終発売日として販売を終了します。
最近はJR各社も回数券の販売を終了(関連記事)するなど、回数券を廃止する動きが広がっています。東京メトロの回数券は同一の運賃であればどの区間でも利用できる料金制となっている他、土休日回数券は割引率が高いことから、愛用者も多いのではないでしょうか。
代替サービスとして提供するランク制度では、月間の乗車金額によるスコアや平日10時30分~16時30分に乗車することによる「デイタイム乗車」、土休日に乗車することによる「ホリデー乗車」、定期乗車券を所持していることによる「定期乗車券所持」といった「ランクスコア」を進呈し、スコア数で判定する会員ランクに応じて月間乗車金額の2%~10%をメトポとして進呈します。
一連の発表に対してネット上では「つらい」「便利だったのに」などの悲しみの声が広がり、代替サービスでは最大でも10%の還元率となることから、割引率の大きい時差回数券や土休日回数券と比較して「実質値上げに」と嘆く声も見られています。
回数券の有効期限はいずれも購入から3カ月後となるため、購入済みの回数券は販売終了後も最長で2023年5月27日までは利用可能です。なお「障がい者割引回数乗車券」「通学用割引回数乗車券(放送大学生用・通信制高等学校生用)」については2023年3月以降も引き続き販売します。
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