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「メタバースで過半数がハラスメントを経験」調査で明らかに 「最多はセクハラ」「女性型アバターにより“中の人”男性も被害に遭いやすくなる」(1/2 ページ)

リアルでダメなことはバーチャルでもダメ。

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 VTuberの「バーチャル美少女ねむ(@nemchan_nel)」さんが、「メタバースでのハラスメント」に関する調査結果を発表しました。「VRChat」をはじめとするソーシャルVRユーザーの、過半数が何らかのハラスメントを受けているといった、VR世界の実態が明らかにされています。

VTuber自らソーシャルVRの実態を調査
調査対象の8割方はVRChatユーザー
ハラスメントの目撃例は7割近く

 スイスの人類学者、ミラ(リュドミラ・ブレディキナ、@BredikhinaL)さんとのユニット、「Nem x Mila」による調査。VRヘッドマウントディスプレイを用いてソーシャルVR(VRChat、Rec Room、Neos VRなど)を直近1年以内に5回以上利用したユーザーを対称に、ネットでアンケートをとったところ、876件の回答がありました。

 ハラスメントの種類は、全体として性的ハラスメントが最多。ユーザーの多いVRChatでは、「性的な言葉をかけられる(62.5%)」「性的に触られる(42.9%)」「不適切なアバターを見せられる(68.6%)」といった報告が目立ちます。

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言葉のハラスメントでは、「けなし言葉」「暴力的な言葉」「ヘイトスピーチ」も多く、米国ではセクハラを上回るとのデータも出ています

 ハラスメントの原因については、「自分が生物学的女性(中の人が女性)だから」といった考え方が突出。その一方で、「中の人が男性であっても、女性型アバターを演じたがためにセクハラに遭う」といった、バーチャルならではの傾向も確認されています。

北米では「自分が性的マイノリティであるがゆえ」といった考え方も目立つ

 大半の回答者が「VR体験は没入感が高いため、ハラスメントもリアルに感じられる」というデータも。全体としては軽いハラスメントが多いものの、中にはこうした背景から重い影響を受ける人もおり、メタバース生活で「プレイの時間や頻度が下がった」「プライベートワールドで過ごす時間が増えた」といった回答も見られました。

VRChatユーザーの4人に3人が、ハラスメントをリアルに感じるとしている

 ハラスメントの問題について「規制は必要か否か」という質問では、「法規制でなく、各プラットフォームのガイドラインや、個々人の良心に委ねられるもの」とする意見が多数派に。レポートの結論では「物理現実世界と同様、お互いに思いやりを持ち、相手の立場に立って考え行動することが何より大事である」と述べられています。

VRChatユーザーの77%が、法律による制限を望んでいない

 Nem x Milaは調査の報告会を、11月26日の22時よりYouTubeでライブ配信する予定。視聴者の質問をリアルタイムで受け付けるとのことです。

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