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フォルクスワーゲン、世界照準のフル電動SUV「ID.4」発表 日本仕様は「499万円から」の挑戦価格キター!(1/2 ページ)

「bZ4x」「アリア」の強そうな対抗キタ? 世界で既にかなり人気だそうですよ。

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 フォルクスワーゲン ジャパンは11月22日、新設計のEV専用プラットフォームを採用した同社初フル電動SUV「ID.4」を発表、同日に販売を開始しました。価格は499万9000円からです。


日本試乗にも満を持して登場するフォルクスワーゲンのフル電動コンパクトSUV「ID.4」(画像:フォルクスワーゲン ジャパン、以下同)

 ID.4は、2020年9月に世界初披露。同社のEV専用共通シャシー設計「MEB(モジュラー エレクトリックドライブ マトリクス)」を採用した、コンパクトカーセグメントの「ID.3」に続くフル電動コンパクトSUVです。

 コンパクトカーセグメントEVのID.3(日本では未発売)は、EU圏で主に販売し14万台超の受注があったとする人気車。この実績とともにID.4は、より多くの層を取り込めるSUVとしての使い勝手やデザイン、走行性能で、同社のEV多車種化展開拡充を見込むグローバル戦略車です。いよいよ日本でも満を持して投入されることになります。

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VWの新たなEV向け共通シャシー設計「MEB」を用いた同社初のコンパクトSUV

 日本仕様車のラインアップは、フル電動SUVかつ海外ブランド車としてかなり低廉な価格帯とした「Lite」と、よりパワフルかつ航続距離を伸ばした「Pro」の2グレード。Lite Launch Editionは499万9000円からで、最大出力125kW(約170馬力)/容量52kWhのバッテリー/航続距離(WLTCモード、以下同)388キロ。Pro Launch Editionは最大出力150kW(約204馬力)/容量77kWhのバッテリー/航続距離561キロ/0-100km/h加速8.5秒で、636万5000円からです。

 エクステリアはEVならではの「力強さ」「頼もしさ」「洗練」を意識した都市型SUVならではのデザイン。Cd値0.28とする、SUVとしてはかなり優れる空気抵抗値を達成します。

 インテリアには、シフトノブを廃して実装した新機構のモードセレクター、上質なレザーを用いたシンプルな意匠と大型のセンターディスプレイが目を引くデザインを採用。乗員の問いかけや車内の状況(バッテリー残量やナビの方向など)を光の演出で応答する人工知能的コミュニケーション機能「ID.Light」、アクセルペダルに設けた(音楽プレーヤーの)「再生マーク」/ブレーキペダルに「一時停止マーク」のアクセントなど、日常の運転を楽しくするちょっとした遊び心も取り入れます。


ID.4のインテリア。運転モードセレクターを運転席メーターの右に設置。D/B、Rへはドアノブを回すようにクイッとひねるように操作する。ペダルには音楽プレーヤーの「再生」「一時停止」のマークを配置し、EVならではといえるちょっとした遊び心を演出。これで踏み間違えしないかどうかを訴求するものではないが、見慣れたマークであり、ちゃんとアイコンとしても機能している。踏み間違え事故防止の「Front/Side Assist」機能も備える

 運転支援システムは、全車にレーンキープアシスト「Lane Assist」、踏み間違い事故や他車、歩行者・自転車などとの接触事故を防ぐ「Front Assist」「Side Assist」など。上位の「Pro」には同一車線内全車速でステアリング/ブレーキ操作/レーンチェンジなどを行う高速道路走行の半自動運転機能「Travel Assist」やドライバー緊急時自動停車支援システム「Emargency Assist」も備えます。

 車体サイズは4585(全長)×1850(幅)×1640(高さ)ミリ、ホイールベースは2770ミリ、重量は約1950キロ(ID.4 Lite)。最小回転半径は5.4メートル。

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 参考までに、車体はトヨタのSUV型BEV「bZ4X(FWD仕様/4690×1860×1650ミリ、重量約1920キロ、最大出力150kW)」(関連記事)、日産の「アリア(2WD仕様/4595×1850×1655ミリ、重量約1920キロ、最大出力160kW)」(関連記事)、あるいはハイブリッド車「RAV4(E-Four/4600×1885×1685ミリ、重量約1690キロ・ハイブリッド車は重量以外)」(関連記事)に近いサイズ感です。


車体サイズは4585(全長)×1850(幅)×1640(高さ)ミリ、重量約1950キロ(ID.4 Lite)。トヨタのbZ4X、日産のアリアに近いサイズ感

(参考)トヨタ「bZ4X」

 駆動方式は1モーターのリア駆動。ID.4 Liteは最大出力125kW(約170馬力)/最大トルクは310Nm(約31.6kgf-m)、ID.4 Proは最大出力150kW(204馬力)/最大トルクは310Nm(約31.6kgf-m)を発生します。リチウムイオンバッテリー(総電圧352V)には水冷の熱管理システムも搭載。航続距離は、ID.4 Liteがバッテリー容量52kWhで388キロ、ID.4 Proが同77kWhで561キロです。

 充電は、家庭用コンセントによる「AC200V普通充電」と高速道路サービスエリアや商業施設、自動車販売店などに設置される「CHAdeMO規格でのDC急速充電」に対応します。ID.4 Liteの参考充電時間はAC200V/6kWの普通充電でゼロ→満充電まで約9時間、90kWのDC急速充電でバッテリー警告灯点灯→80%まで約40分です。

 フォルクスワーゲンはID.4の日本導入に合わせて、ID.4取り扱い対象の正規販売店全店(158拠点/2022年11月時点)へ90kW以上の性能を持つ急速充電器の順次設置を推進。併せて「PCA(プレミアム チャージングアライアンス)」に加盟し、ポルシェターボチャージャー(ポルシェのEVオーナー向け)、アウディウルトラチャージャー(アウディのEVオーナー向け)などの拠点をフォルクスワーゲンのEVオーナーも相互利用できるようにします。


CHAdeMO規格でのDC急速充電に対応。正規販売店の各店へ90kW以上の急速充電器設置を進めつつ、ポルシェ/アウディ/VWのEVオーナー向け共通急速充電アライアンス「PCA」の充電設備も相互に使えるようにする。また、「家庭用充電器設置費10万円サポート」「PCAとワーゲン販売店の充電器利用料金を月60分まで1年間無料利用権」「8年間または走行距離16万キロまで、バッテリー容量70%維持を保証」など、「充電環境とバッテリー寿命/将来価値や維持の不安」をカバーするサポートメニューも用意する

フォルクスワーゲン「ID.4」の主な仕様

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