絶滅に瀕した希少大型犬種が12匹の子犬を出産! 犬種を超えて共同で育児する2匹のママが美しい【米】(1/2 ページ)
なんてやさしい世界。
協力して子育てする大型ワンコの動画が撮影され、YouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で1万8000回再生を突破しています。動画には「こんなかわいい場面、見たことがない」「共同育児に真剣に取り組んでいるのが伝わってきます」「神のご加護を」といったコメントが寄せられています。
米テキサス州レントン市で撮影されたのは、ピレニアン・マスティフの「ノヴァ」ちゃんと、生まれたばかりの12匹の子犬。そして、ゴールデンレトリバーの「ブルックリン」ちゃんです。2匹は、共同で子育てしている真っ最中です。
ピレニアン・マスティフは、第二次世界大戦後に絶滅の危機に陥ったことがある犬種。1970年代には原産国スペインで有志による「保存会」が立ち上げられ、徐々に頭数を回復し絶滅は回避したものの、全世界でも絶対数はまだ少なく、大変希少な犬種です。そのピレニアン・マスティフのノヴァちゃんは、12匹の美しい子犬を生んで初乳を与えることができました。しかし、その後も12匹をひとりで養い自らの健康も維持するのは大変なこと……。そこで、第二の母親として迎えられたのが、6週間前に子どもを生んだゴールデンレトリバーのブルックリンちゃんなのです。
子犬を産んだばかりの母犬は、縄張り意識が強いので、うまくいかないことも想定していましたが、驚いたことにノヴァちゃんはブルックリンちゃんの助けを喜んで受け入れてくれました。12匹の赤ちゃんは必要なときにトイレを済ませ、栄養を摂って成長し、ふたりのママがいるので、甘えられる時間が増えることになりました。ブルックリンちゃんは、数時間おきに赤ちゃんにミルクをあげたり、掃除をしたりしてくれる素晴らしい“つなぎ”ママでした。
12日後、ノヴァちゃんは自分だけで赤ちゃんにミルクをあげられるほど母乳が出るようになり、ブルックリンちゃんの手助けは必要がなくなりました。子犬たちは十分に成長し、それぞれの家に行くことになりますが……犬生の始まりには、ひとりではなくふたりの母親がいたことを忘れないでいてほしいですね!
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