物議を醸した「ねこホーダイ」、サービス停止を発表 想定を大きく上回る会員登録があったため(1/2 ページ)
寄せられた質問への回答も公開。
会員制サービス「ねこホーダイ」を運営するのら猫バンクは12月29日、同サービスの停止を発表しました。今後については「慎重に検討を行う」としています。
「ねこホーダイ」は、月額380円で提携シェルターの猫を無料で譲渡してもらえるというサービス。12月15日にスタートしましたが、会員になるにあたって審査やトライアルは不要、会員が猫の飼育を継続できなくなった場合、提携シェルターが無料で引き取るとしている点などが物議を醸していました(関連記事)。
同社はサービス停止について、「サービス開始後徐々に普及・拡大を行っていく想定で準備を行っておりましたが、ここ数日で想定を大きく上回る多くの方に会員登録を頂くこととなりました」と説明。数多く寄せられた意見や質問を踏まえた形でのサービスの運用を行うべく、サービスを停止することにしたとしています。
今後については、より多くの人に安心して利用してもらえるサービスとなるように体制を整備し、サービスの在り方についてに指摘を踏まえ、慎重に検討を行うとのこと。
最後に「会員様をはじめ、本サービスにご関心を寄せてくださった皆様におかれましては、このような形でのサービス停止となりましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪。29日までに会員登録を行った全ての会員に対して、返金または決済キャンセルの手続きを行うとしています。
また、同社はこの告知と併せて、寄せられていた各種質問についての回答も公開。「猫ホーダイはいわゆる猫のサブスクリプションのサービスなのか」との質問については、「本サービスは、サブスクリプションといった猫を定期的にお届けするようなサービスではなく、また何の制限もなく猫を譲り受けたり手放したりできるサービスでもございません」とコメント。
猫の譲渡は1年間に1頭のみ、本人確認・住所確認を実施した上で、保護施設で対面で譲渡するとのこと。また、安易に猫を手放さないよう、責任ある飼育を行ってもらうために、完全室内飼育や譲渡後の飼育状況の報告などについて記載した譲渡誓約書を書いてもらう仕組みになっているとしています。
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