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日本のお弁当は海外から見ると「ファンシー」で「クレイジー」? フィンランド人夫が語るランチ文化の違いに驚きと共感の声(1/2 ページ)

実はお弁当は日本独特の文化。

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 海外の人からみた日本のお弁当についての興味深い意見がTwitterに投稿され、話題になっています。ツイートには、記事執筆時点で4万件を超えるいいねが集まりました。文化の違いがよく分かる……!

 投稿者は、フィンランド人の夫と共にフィンランドで暮らす取田新(@niintotta)さんです。

 写真に映っているのは、ある日の夫のランチ。正方形のランチボックスに、マッシュポテトとミートソースが大胆に納められています。夫が手作りしたというこのランチはシンプルでおいしそうですが、日本の「お弁当」とはイメージが大きく違います。

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マッシュポテトとミートソースのランチ

 このランチボックスを見た取田さんは、品数や彩りを考え「卵焼きならすぐできるよ? ブロッコリー茹でようか? せめてプチトマトでも入れようか?」と夫にたずねました。

 すると、夫は「これはランチであってベントーではない」とした上で、「日本の細々おかずのお弁当はファンシーなおもてなし料理でありオフィスに持っていくものではない、あれを毎日当たり前に作って食べる文化のほうが私にはクレイジーなレベルに感じる」というのです。

 日本ではランチのお弁当といえば、ごはんやおにぎりなどの主食に、卵焼きや野菜などのおかずが数品詰まったものをイメージする人が多いのではないでしょうか。ですが、海外の映画やドラマで見るランチは、「紙袋に入ったサンドイッチとリンゴ」というような、シンプルなものが定番です。

 夫の言葉で、場所によって親しんでいるランチに違いがあることに改めて思い至った取田さんは、「日々CRAZY☆BENTO作ってる皆様、世界的に見たら本当にすごいんだと思う」と日本のお弁当に思いをはせつつ、「文化の押し付けよくない」と自らを省みたそうです。

 この投稿には、「数種類のおかずを彩りよく詰めたお弁当って日本独特の食習慣なんだよね」「これは凄くわかる。僕もスウェーデンに住んでからベントーはランチ界の上位種だと思ってますw」「友人の旦那さん(外国の方)の元気が無くなってきて、お弁当を日本のスタンダードなものから、これに変えてくれ・・と言われてこれにしたら、みるみる元気になったんですって!」といった共感の声が。

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 また、日本式のお弁当について、「こういうの見るとやっぱ高校の時とか毎日お弁当作ってくれた母ちゃんには感謝しかないなぁ」「娘が残さず楽しく食べられるように…と考えて作っているのは『おもてなし料理』だったのか!!なんか褒められたようで(勝手に)元気出ました」といった気づきの声も集まっています。

 日本のお弁当箱の中におかずが少しずつ並ぶ様は、彩り豊富で開けるだけでわくわくするもの。一方で、フィンランドのランチは、シンプルゆえに時短かつ合理的で、自炊のハードルを下げてくれそうです。国によって違うランチ文化には、それぞれの良さがありますね。

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