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絶滅寸前だった幻の猫「ヴァン猫」と触れ合ってきた! 真っ白な毛並みとオッドアイの美しさにうっとり(1/3 ページ)

トルコ在住ライターがレポートします。

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 トルコ発祥の超希少猫「ヴァン猫」は、トルコ国内にわずか1000匹程度しか存在しない猫です。水を嫌わず、泳ぐのも嫌がらない非常に珍しい猫種であり、一時は絶滅の危機に瀕しているとまでいわれたヴァン猫たちですが、現在はその数を維持しようとさまざまな取り組みが行われています。そんな超貴重な猫と触れ合える施設がトルコにあると聞いたので、行ってきました! ヴァン猫は一体どんな姿を見せてくれるのでしょうか。トルコ・アンタルヤ在住のライターがレポートします!

大城祐子(FPゆーこ)

トルコ在住のバイリンガルFP。大学卒業後、NZ大手銀行に融資・保険担当として勤務後、金融リテラシー向上のため活動中。海外生活21年目で、2人の娘を持つ。トルコで完全リモートワーク中。好きな言葉は「なんくるないさ」。WebサイトTwitter(@fp_yuko_global)YouTubeチャンネル「FP Yuko in Malaysia」

 家族でトルコ移住して1年が過ぎ、現在はトルコ南部のアンタルヤに住んでいる筆者。旅行が大好きな私たちはトルコの南東部に位置するヴァン県に遊びに行く機会があり、そこで念願のヴァン猫たちに出会うことができました。

 ヴァン県は、イスタンブールの南東、飛行機でおよそ2時間半のところにあります。トルコでは一番長いとされているヴァン湖があり、湖内のアクダマル島には世界遺産のアルメニア正教教会があることでも有名で、国内外から多くの観光客が訪れています。

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ヴァン猫をモチーフにした看板が街のあちこちに ※画像は筆者撮影

 その地域に生息する、真っ白な体と美しいオッドアイが特徴のヴァン猫は、元々はヴァン湖周辺に生息していた自然発生種なのだそうです。猫種の中でも特徴的なのは、長い体に水をはじく真っ白なシルクのような毛並みと、水を嫌わず泳ぐのも恐れない性格。ヴァン県の街中には、ヴァン猫の形をしたモチーフをあちらこちらで見ることができ、ヴァン県のシンボルになっていることが分かります。

こんなかわいらしい看板もありました ※画像は筆者撮影

 ヴァン猫は一時は絶滅の危機にさらされましたが、1995年以降、ヴァン・ユズンク・イル大学(Van Yuzuncu Yil University)のヴァン猫研究所がその繁殖に力をそそぎ、今ではトルコ内の数が約1000匹まで増えているとのこと。同研究所では、ヴァン猫の繁殖プログラムを組むなどさまざまな研究が行われており、「一家に一匹のヴァン猫を!」という目標もあるのだとか。その一環でヴァン猫の認知度を高めるため、観光客も訪れることができるヴァン猫カフェなどの施設がオープンしています。

ヴァン猫カフェの外観 ※画像は筆者撮影

 さて、いよいよ私たち家族もヴァン・ユズンク・イル大学が管理しているヴァン猫ハウスのひとつを訪問することに! 入場料金は1人10トルコリラ(約69円、記事執筆時点)。ハウス内は衛生面に気を配っており、入場者全員が靴にビニールカバーを被せるよう求められます。1階にはヴァン猫と触れ合う事ができるエリア、2階にはトイレが設置されていました。

中にはたくさんのヴァン猫たちが! ※画像は筆者撮影
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