国内初、短期ブリーディングローンで誕生したオットセイ「アテナ」が1歳に すみだ水族館でのバースデーセレモニーに密着(1/4 ページ)
1歳おめでとう!
6月8日、「すみだ水族館」(東京都墨田区)でオットセイ「アテナ」の1歳のお誕生日をお祝いするイベントが行われました。
2022年5月22日で開業11周年を迎えた「すみだ水族館」。同館では現在5頭(アテナ含む)のミナミアメリカオットセイが暮らしています。同館のオットセイはメスしかいないため、短期ブリーディングローン(※)で母オットセイである「アナ」を短期間「東武動物公園」(埼玉県白岡市)に預けた結果、父「メテオ」との間に妊娠が確立。2022年6月8日に同館初のオットセイの誕生となりました(短期ブリーディングローンによるミナミアメリカオットセイの赤ちゃんの誕生は国内初)。
※繁殖を目的に、動物園・水族館間で動物を貸し借りすること。水族館や動物園が種の保存のために力を入れている大切な活動の1つ
両親の名にちなんで「アテナ」と名付けられた赤ちゃんは、母のアナと飼育スタッフの手により大切に育てられ、2023年6月8日に無事、1歳を迎えました。同館では誕生日を祝うさまざまな記念イベントを館内で開催中です。ねとらぼ生物部はそのうちの1つ、バースデーセレモニーにお邪魔してきました!
同館5階のアクアアカデミー前に特設されたスペースにて行われた本セレモニー。登場するかどうかはアテナちゃんの体調やご機嫌次第。出てきてくれるかな? とドキドキしながら待つ記者や水族館のお客さんたちが見守る中、飼育スタッフさんに導かれてぴょこぴょこと会場へと続く通路にお顔を見せてくれたアテナちゃん。フォトセッション用のバースデーパネルの前まで歩いてくると、飼育スタッフさんの持つ哺乳瓶を「ちょうだいちょうだい」といわんばかりにパクッ。
ツルッツルの体表とつぶらな瞳、そして大人のオットセイと比べてまだまだ小さい体に哺乳瓶をくわえるしぐさが……もうれつにかわいく、会場内は小さな主役を見守るあたたかい視線であふれていました。
哺乳瓶なんてまだまだ赤ちゃんね、かわいい……! と思っていたら妙にピンクなその中身は……魚のすり身とのこと! 離乳食も進めているという説明がありました。立ち止まってゴクゴクすり身を飲み込んでいく姿に、元気いっぱいに育っている様子が感じられます。
長時間の人前はストレスになるということで、みんなにかわいい姿を見せてくれたアテナちゃんは短時間で退場。出てきてくれてありがとう……と心の中でお礼を送りつつ見つめた後姿もとってもキュートなのでした!
館内に慣れる練習のため、お客さんがいるスペースでのお散歩などはしていますが、今はまだバックヤードで生活しているアテナちゃん。いずれは大人のオットセイたちがいるプールへと移動する予定とのことです。
セレモニーでは飼育スタッフより、アテナちゃんの誕生からこの1年の様子を振り返るお話が聞けました。
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