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図書館で、小学生に声をかける不審者に遭遇した母は…… 安全だと思い込んでいる場所でのトラブルと注意喚起に驚きの声(1/2 ページ)

思い込まずに気をつけることが大切。

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 子連れで図書館に行った女性が、館内で不審者を見かけて……。「安全な場所」と思われがちな図書館での実体験を描いた漫画がTwitterに投稿され、記事作成時点で4500件以上の“いいね”が集まるなど話題になっています。

 作者は漫画家のらっさむ(@LASTSAMURAI_11)さん。今回の漫画は、らっさむさんが数年前に経験した図書館でのできごとを描いたものです。


親子で図書館に行ったとき

 ある日、らっさむさんが子どもと一緒に図書館に行ったときのこと。館内でふと、ある男性に目が留まりました。

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 らっさむさんが訪れた図書館は、入り口を入ってすぐ「一般書コーナー」と「絵本・児童書コーナー」に分かれています。男性は一人で絵本・児童書コーナーに行き、本を探すでもなくブラブラとしています。子どもが一緒にいるわけでもありません。


検索機を使う女の子の後ろに不審な男性がいました

 らっさむさんは、男性の行動を不審に思い注視していました。すると、男性は本の検索機を使っている小学校低学年くらいの女の子の後ろにぴったりと並んだのです。「隣(の検索機)も空いてるのに……」と、らっさむさんはますます不審に思います。


私の視線に気づくと立ち去った男性

 すると、男性は女の子に向かって何かを話しかけました。それを見たらっさむさんは、「(男性と女の子は)知り合い? パパ?」と一瞬思ったものの、男性はらっさむさんの視線に気づくと、あわててその場から立ち去ったのです。


女の子は男性から「どこの小学校?」と聞かれたといいます

 一連の行動を怪しいと思ったらっさむさんは、女の子に向かって「今お話ししてたのってパパ?」とたずねてみました。すると、女の子は「知らない人だよー。『どこ小学校?』って聞かれたから答えたの」と言います。なんと、男性は女の子の個人情報を聞き出そうとしていたのです。


図書館のスタッフに報告すると……

 男性が不審者であるとを確信したらっさむさんは、まず、女の子に自分のお母さんを探してきて、今あったことを報告するように伝えました。らっさむさんはその後すぐに、絵本・児童書コーナーのスタッフの元へ行き、男性の不審な行動について報告しました。

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 らっさむさんはこのとき、スタッフさんは「え!? 本当ですか? 今上司に……」と慌てふためいた反応をするはずだと想像していました。


「ああ……(またか)」という反応が……

 しかし、実際のスタッフさんの反応は、驚く様子もなくうつむきがちに「ああ……」と答えるだけ。らっさむさんは、「何……今の『またか』みたいな反応」と、まるで不審者が日常的に図書館に来ているかのようなその反応に恐怖を感じます。


図書館では子どもを絶対一人にさせてはいけない!

 そして「ちなみにどんな男性でしたか?」と聞かれ、らっさむさんは男性の見た目の特徴を伝えました。するとスタッフさんは、「ああー」「そっち……」と、まるで複数の不審者が来館しているかのような反応を示したのです。

 事務的に「上に伝えておきます」「ありがとうございました」というスタッフさんの対応を見て、図書館側はもはや不審者の取り締まりを諦めているのではないかと感じ、呆然としてしまったらっさむさん。その日の帰り道、らっさむさんは子どもと手をつないで歩きながら、「(図書館では子どもを)絶対一人にさせてはいけない……」と強く思ったのでした。

 漫画には、「図書館は安全だと勝手に思っていました」「自分が図書館で安全に過ごせていたのは本当に偶然で幸せなことだったんだ」といった驚きの声や、「本棚で死角になりやすい図書館や本屋って本当に危ないよ」など注意を呼びかける声が寄せられていました。

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 また、図書館で勤務しているという人からは、「我が勤務館にも不審者の来館はしばしばあります。声がけ事案はそうありませんが『やたらキョロキョロ見ていて挙動不審』などがほとんどです(そしてこれが通報もしづらく大変厄介)。対策としては来館記録を全員で情報共有・見回りをこまめにするなどを行っています」など、実際のエピソードも寄せられています。

 図書館は誰でも自由に出入りできる上、高さのある本棚が並び死角が多いことから、子どもにとって必ずしも「安全な場所」とは言い切れないのが現状のようです。

 自身が子どものころ、図書館は「安全な場所」というイメージがあったため、今回のできごとはとても衝撃的だったというらっさむさん。「この漫画を読んで『こんな可能性もあるんだ』と思い、注意喚起のきっかけになってもらえましたらうれしいです」と、メッセージを伝えています。

 警視庁は、子どもを犯罪から守るための対策として、「いかのおすし」(ついて「いか」ない、くるまに「の」らない、「お」おごえをだす、「す」ぐにげる、おとなの人に「し」らせる)を、親子で一緒に確認するよう呼びかけています。また、子どもが危険な目にあわないよう、保護者が子どもから目を離さないようにしたり、子どもに防犯ブザーを持たせたりするなどの対策も必要です。

 らっさむさんは、この他にもTwitterアカウント(@LASTSAMURAI_11)やInstagramアカウント(@rassamu_lastsamurai)、ブログ「らっさむ漫画blog」で、さまざまな漫画作品を公開中です。

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