中島みゆき、岡田麿里監督作に主題歌提供 「絶大なる『推し』です!」(2/2 ページ)
いじらしい……。
中島みゆきコメント全文
ゲームもアニメもさっぱりわからない中島に、御注文をくださるとは、なんでなの? と謎な気持ちで、届いた台本を恐る恐る読み始め、最後まで読み終わらないうちに、どっぷり、岡田麿里様のしもべとなっておりました。
岡田麿里様は、中島の絶大なる「推し」です!
スタジオで初めて岡田麿里様にお目にかかった日は、ただもう中島は物陰から、じぃっとお姿を拝見するばかり。
一瞬だけ駆け寄って「この台本、好きです!」と言うのが精いっぱいでした。まるで中学生の片想いレベルです。
岡田麿里コメント全文
『アリスとテレスのまぼろし工場』の主題歌が完成したとご連絡があり、スタジオにお伺いしました。
期待で前夜は眠れなかったうえに、その場にみゆきさんがいらっしゃったことで興奮と緊張は限界に達し、挙動不審かつドライマウスの私に歌詞の紙が渡されました。
そこには、『心音(しんおん)』と書かれていました。
『心音(しんおん)』が流れてきた瞬間、正面から、強い風がぶわっと吹いた気がしました。
風にあおられて、緊張だけでなく、スタジオの景色が全て吹っ飛んでいきました。
そして、この物語の主人公である正宗と五実、睦実の姿が見えました。
彼らはしんと冷たい世界の中で、腹の底から叫び、走っていました。
2023年6月現在、『まぼろし工場』の制作は順調です…………とは正直、言えません。
映画の内容と同じく、さまざまな困難にぶちあたり、倒れそうになることもあります。
でも、そのたびに『心音(しんおん)』がどんどんと心臓をたたいてくれ、蘇生させられています。
みゆきさん、瀬尾さん(*中島みゆき音楽プロデューサー)をはじめとした『心音(しんおん)』チームの皆さん。
この素晴らしい主題歌が流れる、エンディングを迎えるために。『まぼろし工場』とアニメスタッフは最後まで駆け抜けていきます。本当にありがとうございました。
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