将棋のプロなら最強オセロロボに勝てるのか? A級棋士・中村太地八段が「オセロの極意」を学んで挑んだ結果(1/2 ページ)
オセロって奥が深いんだな……。
将棋のプロ棋士が最強オセロロボットに挑む“異種格闘技戦”の挑戦動画がYouTubeで公開されています。「プロ棋士なら最強オセロロボットに勝てる説」は立証できるのか……!?
オセロ発売50周年を記念したコラボ企画。「すぷくん」の愛称を持つ最強オセロロボット「Robot Sprout(ロボットスプラウト)」に、将棋界でもトップクラスの実力を持つA級棋士・中村太地八段が挑みます。
とはいえ最強設定(レベル20)のすぷくんは、普段は「ロボットVS人間チーム」のように複数人チームで対戦が組まれるほどの腕前。一方の中村八段はオセロは子どものころ遊んで以来という初心者。そこで今回は坂口和大オセロ九段の「オセロ講座」を受けた上で、1度だけ白と黒を入れ替えられる「白黒反転」、相手の1マスを奪ってさらに一手が打てる「1マス奪取」など、いくつかの特別措置を用意した上での対戦となりました。
序盤は中村八段がしっかりと定石通りの手を選んでいき、オセロ初心者ながらさすがプロ棋士というセンスを見せます。坂口先生も「打つ手に必ず意味を持たせているのでさすが」と高評価です。
しかし、さすがは最強ロボット。いつの間にか中村八段が「打ちたくない場所に打たされている」ような流れに誘導され、徐々に苦しい形に。ここで「白黒反転」カードを使い、状況の打開を目指します。最後に使えば絶対勝ててしまうチートカードですが、ここで使ったのはプロ棋士の意地か……!
しかし、反転したら反転したで的確に切り返しの手を打ってくるすぷくん。「反転したら反転したで苦しい感じがしちゃう」と中村八段も思わずぼやきます。「どちらも難しい形」となった終盤戦、「1マス奪取」カードで一気に角を取り中村八段がリードを奪います。
あとは正しく打てば中村八段に勝機がある、という状況の中、中村八段も最後のカード「オセロ神降臨」を切り、坂口先生と1分間の相談タイムに入ります。そこで示された意外な一手に中村八段も思わず「神の攻防……」とうなるのでした。結末はぜひ動画をご覧ください。
YouTubeでは坂口先生によるオセロ講座動画も公開中。「隅をとるゲームではなく相手にパスをさせるゲーム」「偶数空きは相手に打たせ奇数空きは自分が打つ」「自分しか置けない場所はとっておく」など、中村八段も学んだすぐに使える「オセロの極意」が詰まった動画となっています。
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