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東山紀之さん「裏切られたと思うファンもいる」 ジャニーズ会見で語った“ジャニー氏への怒り”と“ファンへの思い”(1/2 ページ)

今後の運営体制を説明しました。

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左から順にジャニーズアイランド社長の井ノ原快彦さん、ジャニーズ事務所の新社長の東山紀之さん、ジャニーズ事務所の元社長の藤島ジュリー景子さん(撮影:ねとらぼ編集部)

 ジャニーズ事務所は9月7日、故ジャニー喜多川氏(2019年に死去)による性加害問題をめぐり都内で会見を開きました(関連記事)。藤島ジュリー景子さん、東山紀之さん、井ノ原快彦さんらが出席し、その中で東山さんの新社長就任を正式に発表しました。会見ではジャニー氏の性加害を認め、今後の運営体制の説明もありました。

 この記事では、東山さんと井ノ原さんが語ったジャニー氏への言及箇所と、ファンに対しての言及箇所を中心に、発言内容をあらためて振り返ります。

東山さん「人類史上、最も愚かな事件」

(撮影:ねとらぼ編集部)

 新たに社長に就任した東山さんは「たくさんの人を巻き込んで迷惑をかけて、結果あの方は誰も幸せにはしなかった。人類史上、最も愚かな事件だと思います」とジャニー氏を糾弾し、被害者への法を超えた補償をしていくと明言しました。

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 一連の報道によりジャニー氏の過去が明るみに出たことに関しては、「(ジャニー氏を)信じておりましたし、僕自身、喜多川氏に会ってこの世界に入ったので、当時は大変信頼しておりました。自分の根本であったものがすべてなくなった思い」と複雑な心境を語りました。

 「もちろん、人生というのはいいことばかりではないので、頑張ったからといって報われるものでもない。落胆の連続だったりするんですが、自分の人生の中でもこれほどの落胆はなかった。ましてやそれを隠ぺいしていた藤島氏。生きている意味とかそういうことを含めて考えた」(東山さん)

井ノ原さん「なんてことをしてくれたんだ」

(撮影:ねとらぼ編集部)

 同席した子会社「ジャニーズアイランド」の社長を務める、井ノ原さんはジャニー氏の性加害問題について知っていたかと問われると、「うわさは聞いていたけれど言えなかったことを今となっては後悔しています。何かえたいの知れない、触れてはいけない空気はあった」と組織の中でうわさはあったものの、アンタッチャブルな空気があったと吐露しました。また、調査報告の内容を問われた井ノ原さんは「なんてことをしてくれたんだ」と語気を強め、悔しそうな表情で見せています。

 井ノ原さんは「僕も小学生のときにジャニーズに入り、たくさんの仲間ができたことは感謝している。そしていろいろなことを教えてもらった。マナーや礼儀作法を教えてもらった。ただそういううわさはずっと蔓延していたので、あの顔と裏の顔があるんだろうかと。そういうことで僕は怖かった」と語りました。

 「(ジャニー氏による性加害を)訴えている方がどんどん出てきている。当時はうわさレベルで、少しでも実力を挙げたいと必死にやっていた。大人になってそういうことを細かく聞いていると、ここ最近のほうが非常にショックです。今の思いはなんてことをしてくれたんだと思っています。いい加減にしてほしいです」(井ノ原さん)

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 そして現在は育成中のジャニーズJr.を託される身として、「今は小さい子たちを裏切れない。人間って未熟で、ちょっと踏み外すとあらぬ方向に行ってしまうので、ジャニーさんをあがめるのではなく、ジャニーさんだったらどうしていただろう? と考えるのが一番危険だと思う。子どもたちを育てるって責任があることだと思うので、同じ思いはさせたくない」と、複雑な思いを語りました。

東山さん「裏切られたと思ってるファンもたくさんいる」

(撮影:ねとらぼ編集部)

 ファンへの思いを問われると、東山さんは「僕はタレントと社長としての立場なので複雑です。社長としてはファンの皆さんが、どんな気持ちでライブにきてくださっているのか、どんなに前からチケットを取り、移動して、おしゃれをして見に来てくださっているのか、そういったことを考えて、ステージに立ちましょうと言っている。僕は所属して35年たちますが、ファンの皆さんとともに歩んで行くんだと思います。これ以上がっかりさせることのないよう、権力、風通しの話がありましたが、たくさんの大人たちの目で見ていきたい」と答えました。

 一方で、東山さんは「過去は変えられないわけです。裏切られたと思ってるファンの方もたくさんいらっしゃると思います」と、性加害問題の影響について語る場面もありました。すでにジャニーズの名称が変更されないことや、ジュリーさんが取締役として残留して100%保有する同社の株を手放さないこと、東山さんにも過去にハラスメント疑惑があり、社長を務める資質が疑わしいこととなどに対して、対応が不十分だと批判の声が上がっています。被害者への補償を含む性加害問題の解決までは、まだまだ道のりは長いように見えます。

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