花王、ジャニーズタレント広告を「速やかに中止」と発表　性加害は「人権方針の基本的な考え方に反する」（1/2 ページ）

　消費財メーカー大手の花王は、ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、同事務所所属のタレントを起用した広告などを中止すると9月12日に公式サイト上で発表しました。

　花王はジャニーズ事務所による性加害問題を受け、12日に公式サイトで「9月7日のジャニーズ事務所記者会見後、今後の対応を協議してまいりました」と報告。「性加害の問題は、花王人権方針の基本的な考え方に反します。また、ジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告等により、さまざまな思いをいだかれる方もいらっしゃると考えます」とし、「花王グループで現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」と説明しました。

　今後のジャニーズ事務所とのタレント契約については「ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断する」としています。

　花王によるジャニーズ所属タレントの広告起用をめぐっては、一部報道で起用継続の方針が伝えられていましたが、一転して今回の対応となりました。

　花王は化粧品ブランド「KATE」の製品「リップモンスター」の広告にSexy Zoneの中島健人さん、台所用漂白剤「キッチン泡ハイター」の広告に「Aぇ! group」を起用するなど、ジャニーズ事務所所属のタレントを広告塔にしていました。現在ブランド公式サイトからは、中島さんや「Aぇ! group」出演のCM動画が削除されています。