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松本人志ら“性”を語るNHK特番に起用で波紋…… 過去発言めぐり批判も「自主的な編集判断」とコメント(1/2 ページ)

NHKに問い合わせました。

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 「ちょっと話しにくい“性”の話題を出演者が楽しく真面目に語り合う」をコンセプトとしたNHKの特番に、お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんらが起用され、X(Twitter)上で違和感の声が上がっています(関連記事)。NHKはねとらぼ編集部の取材に対し、「出演者の選定については、自主的な編集判断のもと、その都度、総合的に判断しています」とコメントするに留めました。

進行を務めるNHKの鈴木奈穂子アナウンサー(左)、出演者のお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(右)

 批判の声が上がっているのは、10月17日にNHK総合で23時~23時45分に放送予定の特番「松本人志と世界LOVEジャーナル」。松本さんのほか、ラッパーの呂布カルマさんらが出演し、「ちょっと話しにくい“性”の話題を松本さんと一緒に出演者が楽しく真面目に語り合う」としています。

作家の鈴木涼美さん(中央)、ラッパーの呂布カルマさん(右から2列目)、お笑いコンビ「ラランド」のサーヤさん(右)

 しかし、X上では放送前から、松本さんと呂布さんの過去の発言をめぐり、同特番への起用に対して違和感の声が上がっています。松本さんは過去に有名俳優が未成年者と飲酒や不適切な関係を持った件について、「ワイドナショー」(フジテレビ系列)で、「もうそろそろ、未成年の女性のほうも取り締まれるような罰則を作るべき」と持論を展開するなど、発言が度々批判を浴びています。

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 また、呂布さんは修学旅行で複数の男子生徒が女子生徒の入浴中に盗撮やのぞきをしていたという報道をめぐり、X(当時はTwitter)上で「のぞこうと思えばのぞける様な露天風呂を選んだ学校が悪い。男子生徒はのぞけるならばのぞく。当たり前だろ」「そこでのぞきに参加しなかった生徒の方がマトモじゃないよな」「こんなの全員正座させて頭から水ぶっかけて反省文ぐらいで許したれよ」と、性犯罪を軽視しているとみられる発言をし、批判の声が広がっていました。

 

 自身の同特番への起用に違和感の声が上がっていることを受け、呂布さんは「案の定アホのフェミニスト達が騒いでるけど、しっかりOAもチェックして話題にしてくれよな」とXで投稿。さらに同特番への起用を批判する多数の投稿をリポスト(リツイート)し、「悔しいよなぁ。分かるよ」「フェミニストなんかに向けて番組作ってねーからなぁ」など、挑発めいた投稿を繰り返しています。

 ねとらぼ編集部はNHK広報局に対し、同特番を企画した経緯や背景、松本さんらの起用意図などについて問い合わせましたが、「今回の番組は世界のさまざまな性の話題や悩みについて、多様な立場の出演者が、楽しくまじめに語り合う特集番組です。出演者の選定については、自主的な編集判断のもと、その都度、総合的に判断しています」として、詳細な回答は得られませんでした。

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