Google、画像のファクトチェック機能を導入 画像の信頼性や背景を調べられる(1/2 ページ)
今出回っている画像が実際には古いものだった、などのことが分かります。
Googleは、ネット上の画像について背景を調べられる機能などを検索サービスに導入しました。
「About this image」という機能で、全世界で英語ユーザー向けに提供。ネット上の画像の信頼性や背景を簡単に調べられるツールとなっています。画像検索結果に表示された画像の右上にある、ドットが縦に3つならんだメニューから「About this image」を選択すると利用できます。
このツールでは、「画像の履歴」「他のサイトで画像がどう使われ、説明されているか」「画像のメタデータ」が分かります。
「画像の履歴」は、当該の画像や類似の画像をGoogle検索が最初に捉えたと思われる時期や、当該の画像がほかのWebページでもっと以前に公開されたかどうかが分かります。例えば、現在の事件と関連付けられて拡散されている画像が、実際は関係のない古い画像だった――といった場合に役立ちそうです。
「他のサイトで画像がどう使われ、説明されているか」では、当該の画像がほかのWebページでどのように使われているか、ニュースサイトやファクトチェックサイトなど、他の情報源でその画像がどう説明されているかが分かります。
「画像のメタデータ」では、画像の作成者や掲載者が付与したメタデータを(利用できる場合は)見られます。AIで生成・加工された画像かどうかも分かるかもしれません。GoogleのAIで生成された画像は全て、AIで生成したことを示すメタデータが含まれるといいます。
このほかGoogleは、世界の独立系組織によるファクトチェックを集約した「Fact Check Explorer」に、画像で検索できる機能を追加。画像をアップロード、または画像のURLを入力して検索すると、過去のファクトチェック記事で取り上げられた画像か分かります。
またAIを活用した試験運用中の検索機能「Search Generative Experience」では、WikipediaやGoogleナレッジグラフにない情報源について、検索結果の「more about this page」にAI生成による説明を加えています。
(画像はGoogle公式ブログから)
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