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「はじめて知ったけどすごい」「お世話になりました」 パンパースの「低出生体重児用おむつ」に称賛の声が続々 いつからあるのかメーカーに聞いてみた(1/2 ページ)

11月17日の「世界早産児デー」に関する投稿が話題になっていました。

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 11月17日の「世界早産児デー」に合わせたSNS投稿をきっかけに、パンパースの「低出生体重児用おむつ」が話題を集めています。

 「低出生体重児用おむつ」は名前の通り、小さく生まれてきた子ども向けのミニマムサイズのおむつ。一番小さいものは、手のひらほどの大きさになっています。17日にパンパースの公式X(旧Twitter)アカウントが「#世界早産児デー」のタグをつけて紹介すると、実際に自身の子どもや兄弟が使っていたという人から「お世話になりました」「おかげさまで今元気にしています」といった声が次々に寄せられました。

 一方で、「こんなに小さいおむつがあることは知らなかった」「存在を初めて知った!」という声も。いつ頃から作られている商品なのか。パンパースブランドを手掛けるP&Gの日本法人(P&Gジャパン)に聞いてみました。

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アメリカで誕生、日本には2007年に上陸

 P&Gジャパンによると「低出生体重児用おむつ」は2002年にアメリカで誕生した商品。発案者は、米P&Gのスーザン・ラドウィッグさんという女性の研究開発員です。

 開発のきっかけは、ラドウィッグさんが1996年に3人目の子どもを出産した際、病院で同室だった女性が早産で落ち込んでいるのを目にしたこと。そして、体が小さく肌も弱い低出生体重児にとって、市販のおむつはサイズも合わず固すぎるといった課題を看護師から聞いたことだったと言います。


「低出生体重児用おむつ」の使用イメージ(画像はパンパース公式サイトより)

 ラドウィッグさんは、産休から復帰すると「低出生体重児用おむつ」の開発に着手。NICU(新生児集中治療室)の看護師にインタビューを重ねて試作品を作り、看護師や低出生体重児の母親たちの協力を経て使用テストを実施するなど、実際に赤ちゃんたちと接している人の声を聞きながら研究を重ね、2002年に「パンパースP-xs(極低出生体重児用パンパース)」が完成しました。

 日本に低出生体重児用のおむつが導入されたのは2007年。当時日本では、出産世代にやせた女性が増えるなど、さまざまな要因から低出生体重児が増加傾向にありました。それに伴い「小さな赤ちゃんにもフィットするおむつ」の需要も増加。病院や母親からのニーズを受けて、導入を進めたそうです。


「低出生体重児用おむつ」の現行ラインアップ

 その後も、小さな赤ちゃんの繊細な肌に触れることを考え、商品はよりふわふわでやわらかいものに進化。2023年現在、低出生体重児用おむつは、500グラム未満の子ども向けの「6S」から、3000グラム未満の子ども向けの「3S」まで、4サイズがラインアップされています。

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 「世界早産児デー」に合わせた投稿には、300件以上のコメントが寄せられ、P&Gジャパンにも早産時の家族や小児科医、NICUの看護師などから「作ってくれてありがとう」といった声が届いているそうです。同社は「多くの方の目に触れ、こんなにも小さなおむつを必要とする低出生体重児について知っていただく良い機会となりましたこと、嬉しく思います」とコメントしています。

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