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「テトリス」13歳の少年が前人未到の「レベル157」に到達 システムの限界を迎えてゲームがクラッシュ(1/3 ページ)

ゲームに「もう勘弁してください」と言わせたに等しい勝利。

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 13歳の少年ゲーマー・Blue Scuti(YouTube)さんが、「テトリス」で前人未踏の「レベル157」に到達する快挙を成し遂げました。人間よりも先にゲームが限界を迎えてクラッシュする様子を記録した映像が、大きな注目を集めています。

 Blue Scutiさんが挑戦したのは、1989年に発売されたNES(北米向けファミコン)版テトリス。日本版とは違ってエンドレスでスコアを追求できるモードがあり、今もなお多くのプレイヤーが限界を目指して挑戦し続けています。

 このモードでは、プレイを続けるうちにゲームのレベル(難易度)が上がり、ミノの落下速度が上がっていく仕様になっています。レベル29では1ライン消すのも困難なスピードになるため、かつてはそこが「実質的な最終面」と考えられていました。

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 ところが2010年代後半、NES版特有の“操作性のクセ”をボタン連打で解消し、ミノをすばやく動かすテクニックが発見され、これをきっかけに「レベル29の壁」を破るプレイヤーが続々と現れるようになりました。

Blue Scutiさんがレベル29を超え30に達した瞬間。作り手は「29の先に達する者」を想定していなかったのか、レベル表示はバグって「00」になっている

 その後もプレイヤーたちの研究は進み、「レベル155に達するとゲームがクラッシュする」とする仮説が広まりました。Blue Scutiさんはこの新たな壁に挑戦。レベル29を超えてラインを消し続けるうちに画面はバグり、レベル表記は「8A」「BE」など明らかに異常な数値を表示します。

 そして限界手前のレベル154に到達。事前の推測ではここで「1ラインを消してレベルを上げるとゲームが止まる」とみられていましたが、ここでBlue Scutiさんは誤って3ライン消しをしてしまいます。その結果ゲームは止まらずにレベル156へ……! ミスした結果、仮説を超えるってどういうこと?

快挙達成の瞬間。歓喜のあまり「オーマイガー」が飛び出してる!

 その後も挑戦を続けた結果、Blue Scutiさんはついにゲームを「クラッシュ」させることに成功しました。レベル157(画面の表示上は「レベル18」)で1ラインを消した瞬間、次のレベルに進むことなくゲームは止まったのです。この偉業に、ネットでは「13歳の天才が人類で初めてテトリスを打ち負かした」と称賛の声が上がっています。

画像はYouTubeチャンネル「Blue Scuti」より引用

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