「神対応」と話題 データ容量を1TB付加するKDDIの被災地支援(1/2 ページ)
付加されるまでデータ容量はわかりませんでした。
1月1日に発生した能登半島地震に伴う通信支援の中でも、1テラバイト(TB)を付加したKDDIのデータ通信に関する支援が「神対応」として話題です。
同社と沖縄セルラーは地震翌日の2日から順次、災害救助法が適用された地域のユーザーを対象に、基本料金などの減免、利用料金の支払期限の延長、データ復旧サービスの無償提供、受付手続きの緩和、携帯電話の貸し出しなどの支援措置を実施しています。
データ通信に関しては、対象地域のユーザーの「緊急的な防災情報などの収集」を支援するため、auでは契約プランのデータ容量を超過した場合でも通常の通信速度でデータ通信が利用できるよう通信速度制限の解除を実施。UQ mobileでは1月にチャージされたデータ容量について、最大20GB相当の料金を減算します。また、povoでは7日間データ通信が使い放題となるプロモコードを発行したり、月間データ容量に対し20GBを付加する支援をしています。
被災者にデータ容量が1TB付加
今回、話題になったのはauで段階型の料金プランを利用しているユーザーに対して1TBのデータ容量を付加したとする支援。Xでは対象となる被災地域に契約者住所または請求書送付先住所がある被災者とみられる複数のアカウントが、通信速度制限の解除を受けてデータ容量が1TB付加されていたと驚きの報告をする投稿が拡散されました。これには「auの神対応ですね」「ホント助かる」「素晴らしい対応」「使い切れん」といったコメントが寄せられています。
KDDIにねとらぼ編集部が確認すると、「2024年1月1日から1月31日までの間、契約プランのデータ容量を超過した場合でも通常速度でデータ通信を利用いただけるよう、通信速度制限の解除」する支援の一環だと説明。auの「スマホミニプラン 5G/4G」や「ピタットプラン 5G/4G LTE」など、段階型の料金プランを利用するユーザーに対して、ステップ最上位でのデータ容量を利用後、所定のデータ容量1TBを付加したとのこと。
発表されたKDDIの支援内容には、「所定のデータ容量を付加します」とだけ記述されており、具体的なデータ容量が書かれていなかったことと、特に手続きなど不要だったこともあり、付加されてはじめて1TBだと知ったユーザーが驚いたという流れのようです。
なお、NTTドコモでも付属品の無償提供や、故障修理代金の無料化・一部減額、ケータイデータ復旧サービスの無料化、受付手続きの緩和、代替機賠償金・代替機貸出料の無料化などの支援措置を実施。利用可能データ量の上限に到達しても速度制限がかからなくなる「災害時データ無制限モード」を提供。ソフトバンクも、料金支払期限の延長、故障・修理費用の減免、営業中のソフトバンクショップとワイモバイルショップなどで無料充電サービスを提供するほか、データ追加購入料金の無償化を実施しています。
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