スギ花粉は2月上旬から飛散開始　ピークは2月下旬からと予測、日本気象協会（1/2 ページ）

　日本気象協会は1月18日、全国の2024年春の花粉（スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ）飛散予測を発表しました。スギ花粉は2月上旬に九州・四国・中国・東海・関東甲信の一部で飛散開始となる見込みで、近畿は2月中旬、北陸、東北南部は2月中旬から下旬、東北北部は3月上旬から中旬には飛散し始めると予測しています。スギ花粉シーズンは例年並みか例年より早いスタートとなる見込み。

　今冬は気温が高めに経過しているが寒暖差も大きく、12月後半に冷え込む時期もあったこと、1月前半は気温が高めに経過したことなどで、スギ花粉がわずかに飛んでいる地域も確認されたという。この先、寒暖差が大きく、特に1月下旬には寒さが厳しい日が多くなる予報となっており、2月の気温が平年より高めに推移すればスギの開花が進み、福岡や東京など早い所では2月上旬には飛散が始まる可能性があるでしょう。

スギ・ヒノキ花粉のピーク時期

　スギ花粉の飛散のピーク予測は、福岡・高松・東京が2月下旬から、広島・大阪・名古屋・金沢・仙台が3月上旬から。ピークの期間は10日から1カ月ほど続くと見られています。また、ヒノキ花粉のピークは、3月下旬から4月上旬のところが多いでしょう。仙台はヒノキ花粉の飛散量は少なく、はっきりしたピークは現れないとのこと。

2024年春の花粉飛散量

　2024年春のスギ・ヒノキ、北海道はシラカバ花粉の飛散量は、例年（過去10年の平均）に比べると、九州から東北のほとんどの地域で、例年並みか例年よりやや多い予想。北海道は非常に多い見込みです。

　2023年のシーズンと比べると、九州から東北南部の多くの地域で前シーズンより少ない予想です。ただ、東北北部と北海道は、非常に多くなる見込みです。

　各地域の花粉飛散傾向は、例年に比べると、四国・関東甲信は例年並み、九州・中国・近畿・東海・北陸・東北は120％～140％とやや多い、北海道は200％以上で非常に多い予想です。2023年と比べると、四国・中国・北陸・関東甲信は半分ほどと少なく、九州・近畿は70％ほど、東海は90％と前シーズン並みの見込みです。東北は150％の予測が出ていますが、東北南部は少なく、東北北部は非常に多いといった地域差が出るようです。なお、北海道は600％以上で非常に多い見込みです。