猫の起源や生態から紐解く、猫にとって雪はどんなもの……? 霜焼け・凍傷など知っておきたい注意点も解説(1/2 ページ)
猫が雪を嫌いな理由や注意点を解説します。
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今回はそんなペトコトメディアから「猫が雪を嫌いな理由や注意点」についてご紹介します。
著者:ペトコト編集部
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猫は寒さに弱い動物として知られていますが、インターネット上には猫が雪の中で遊ぶ動画などもあります。猫が雪の中に出たからといって、すぐに命に関わるようなことはありませんが、やはり注意が必要です。
猫は雪が好き?嫌い?
猫は寒い・ぬれるのが苦手なため、基本的に雪は嫌いな動物です。
猫は寒いのが苦手
筆者は猫を完全室内飼育しているため、雪の中に出したことはありませんが、室内であっても寒い場所が嫌いなのは確かです。
冬場の猫の大好きな場所といえば「ヒーターの前」と「こたつの中」が1番です。
猫は体が寒さに強くない造りになっているため、健康を考えても雪の中で過ごすことは良くありません。
猫はぬれるのも苦手
雪は冷たいだけでなく、触れることで足や被毛がぬれてしまいます。
猫はぬれることも嫌う動物です。つまり、雪は猫が嫌いな要素がいっぱいのため、多くの猫は雪が苦手といえるでしょう。
多くの猫は雪は苦手ですが、なかには雪の中で遊ぶのが好きな子もいるようです。
映像に映っている猫はまだ若く、活発で雪が珍しいのでしょう。冷たいとか寒いとかいうことよりも、楽しく遊ぶことに夢中になっているようです。
猫が雪を嫌う理由
猫が雪を嫌う理由として寒さに弱い体のつくりをしていることが挙げられます。
寒さに弱い体のつくりをしている
雪で楽しく遊ぶ猫もいるようですが、大抵の猫は雪があまり好きではないでしょう。それは猫の生態に理由があります。
猫の祖先は「リビアヤマネコ」だとDNAの解析により判明しています。リビアヤマネコは中東からエジプトにかけての砂漠地帯に現在でも生息しています。
猫は祖先の代からあたたかい場所で生活し、体もそれに順応したつくりになっています。そのため、猫は暑さには強く、寒さには弱い傾向があるのです。
猫の肉球は、犬よりも寒さに弱い
犬が雪の上を歩いたり、楽しそうにはしゃいだりするのに対し、猫が暖かい場所にいる理由は、それぞれの祖先の出身地だけが理由ではありません。
犬と猫とでは、肉球の表面の構造や血液の流れなどが、異なる構造をしていることが研究でわかっています。
犬は長時間、氷や雪の上を歩いたり走ったりしても平気な構造をしていますが、猫は氷や雪に長時間ふれていると、体内の熱がどんどん冷えてしまうのです。
猫が雪を好む理由
猫は遊び好きで、新しいものに興味を持つという面も持っています。遊びに夢中になるあまり「ごはん」と呼んでも来ないこともあるくらい、子猫や若い猫は遊び好きです。
雪の冷たさは猫にとって苦手な部分ですが、普段目にしない珍しいもので感触も新鮮です。
フワフワと空から降ってくる様は猫がじゃれたくなる要素もありますね。そういう雪は猫にとっては楽しく遊べるものでもあるのでしょう。
寒さを苦痛に感じない間は、夢中になって遊んでしまう子もいるようです。
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