「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」(1/3 ページ)
楽曲は「コロンブス」というタイトルで、差別的表現が見られるとして物議を醸しています。【追記・訂正あり】
人気アーティストの「Mrs. GREEN APPLE」が6月12日、コカ・コーラとコラボした新曲「コロンブス」をリリース。そのMVに人種差別的な表現が見られるとして、ネット上では物議を醸しています。
植民地支配や西洋中心主義の肯定につながると批判の声
新曲「コロンブス」はコカ・コーラが提供する音楽プラットフォーム「コカ・コーラCoke STUDIO」のキャンペーンソングとして発表されたもの。5月31日にはコカ・コーラの公式YouTubeチャンネルにて、同曲が使われたTVCMやメイキング映像も公開されていました。
6月12日には、Mrs. GREEN APPLEのチャンネルでMVが公開されました。その内容は西洋貴族風の衣装を身にまとったMrs. GREEN APPLEのメンバーが小島にたどり着き、島に住んでいた“原住民”のサルたちと交流をするというものでした。
MVにはメンバーが島の“原住民”であるサルを人力車の引き手として使役したり、サル相手に音楽や乗馬、天文学などの学問を教えるといったシーンが挟まれており、ネット上で植民地支配や西洋中心主義の肯定につながるとして物議を醸しています。
MVのコメント欄には公開からわずか13時間の記事執筆時点で、5618件ものコメントが。「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」「誰かこれを止める人いなかったのか」「海外から正式に抗議される前に、早く取り下げた方がいいと思う」「コロンブスという単語自体、昨今はマイナスイメージが強い名前として扱われているという認識がアップデートされてないのはまずい」など批判の声が多く上がっているほか、X(Twitter)でもさまざまな声が上がっています。
ねとらぼ編集部では、MVの意図や批判の声に対する考えについて、Mrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるユニバーサル ミュージック合同会社の「EMI records」に問い合わせ中です。返答があり次第、追記を予定しています。
【2024年6月13日訂正】本文最終段落で「所属事務所であるユニバーサルミュージック」と表記しておりましたが、誤解を招く表現だったため「所属レーベルであるユニバーサル ミュージック合同会社の『EMI records』」と修正しました。お詫びして訂正します
【2024年6月13日追記】公式サイトで謝罪文を発表
Mrs. GREEN APPLEが所属するレーベル「EMI Records」と所属事務所「Project-MGA」は6月13日、Mrs. GREEN APPLE公式サイトにて謝罪文を発表。YouTubeのMV公開停止について報告し、「本映像はMrs. GREEN APPLEの所属レーベルであるEMI Recordsと所属事務所Project-MGAで制作いたしましたが、歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていたため、公開を停止することといたしました」と対応を伝えました(関連記事)。
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