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理科教員が何気なく見た“思わぬ場所”に、絶滅危惧種が! 希少な植物の自生に「うれしいです」「大雨で流されないといいな」(1/3 ページ)

生徒とのやり取りにほっこり。

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 環境省レッドリストで準絶滅危惧種(日本の生育地域の多くでは絶滅危惧種)に指定されている希少なシダ植物を、東京都の理科教員が思わぬところで発見し、X(Twitter)に投稿されたポストは記事執筆時点で3万4000件表示を超えています。普通に歩いていたら気付かないかも……!

どこに隠れているか分かりますか?

学校の通学路脇の側溝で……

 絶滅危惧種指定の「マツバラン」を見つけて投稿したのは、理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん。場所はなんと学校の通学路脇の側溝で、格子状のグレーチング蓋からマツバランの先がわずかに出ていました。

グレーチング蓋の隙間から少し出ているマツバランを発見

マツバランとは

 マツバランは葉や根がなく、茎が枝分かれを繰り返してほうきのような見た目になるのが特徴。花は咲きませんが、胞子のうと呼ばれる胞子の入った袋が成熟すると付きます。今回発見されたのは、どこからか拡散された胞子が芽生えたものと思われ、「春まで株が保存されていたら、経過観察してみようと思います」とポストしています。

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現時点で胞子のうは確認できませんでした

 日本のほとんどの生育地域で絶滅危惧種に指定されており、「東京23区内は偶発的発生で、かなり分布が限られるはずなので、偶然出会えたのは本当に嬉しいです」と喜んだ投稿者さん。ちなみに、マツバランを見つけて大興奮の先生を見た生徒たちは、理由はよく分かっていない様子でしたが「良かったですね」と言ってくれたそうです。すてきな関係!

 コメントでは「マツバランはうれしい。同意」「大雨で流されないといいな」といった声から、先生と生徒のやりとりに「いい生徒さんだ」や「普段面白い授業をやっている賜物ですね」なんて声も寄せられています。

普段から周囲を観察している理科の先生だから気付けたと言えそうです……!

画像提供:理科教師とらふずく(@raptorial_owlet)さん

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