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19世紀の“女性用ズボン”を完全再現 → 女性の歴史の転換点がわかる検証に驚きの声 「面白い」「魅了された」【海外】(1/2 ページ)

動きやすくて、美しい。

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 イギリスで19世紀に女性が自転車に乗るようになり登場した「自転車用ズボン」。実際に当時の自転車に乗ってみた動画がYouTubeに投稿され、話題を呼んでいます。美しいヴィクトリア朝の雰囲気もたっぷりのズボンは、自転車に乗るのに適しているのでしょうか……?

ヴィクトリア朝の“自転車用ズボン”

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Bernadette Banner」(@bernadettebanner)。コスチュームやファッション史について興味深い動画を多数投稿しています。

 今回は、徐々に女性も男性と同じ活動ができるようになってきた19世紀、最も人気があった活動のひとつ・サイクリングのコスチュームに注目。女性でも自転車に乗りやすいよう、ヴィクトリア朝の“自転車用のズボン”が登場したそうです。

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 当時、女性がズボンを身に着けるなどということは大変スキャンダラスなことでしたが、ドレスや長いスカートでは危険もあるため、少しずつ普及してきたようです。


自転車用ズボンを作ってみよう

当時の雰囲気たっぷりに制作

 動画ではこの“自転車用ズボン”が本当に快適なのか、それとも19世紀の他の衣装と同じように美しさを追求したものなのか、実際に作って検証してみることに。

 まず、家にあった生地の中からチェック柄の軽いウールを選択。裏地は付けず、ポケットを付け、ズボンのすそにはプリーツを入れることでペダルをこぐときに膝が動きやすいようにしました。また、フロントとバックにもそれぞれ大きなプリーツを入れ、ズボンにボリュームを出します。


丁寧に仕上げます

 ジッパーが登場したのは20世紀からなので、代わりにボタンフライで開閉するように。ヴィクトリア朝のミシンを使い、さらには本人もヴィクトリア朝の衣装に身を包みながら丁寧に縫い上げていきます。

 そして最後のひと刺しが終わり、ついに自転車用ズボンが完成。ミシンとところどころ手縫いで妥協することなく作り上げたこのズボン、美しいですね。

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実際に乗ってみると

 19世紀後半に製造された前輪が大変大きく後輪が小さい“ハイ・ホイール・バイク”には、あまり大多数の女性は乗っていなかったようですが、今回は楽しみのためにこちらへ乗ってテストしてみることにしました。

 実際に乗ってみると、漕ぎやすくするために付けたプリーツが引っかかるという問題に直面。やはり自転車を漕ぐのに最も適しているのは、身体にフィットしたズボンだということでしょうか。

 そして固定車輪のペダリングは足踏み式のミシンを操作する感覚にも似ていたといいます。実際、自転車を作っている会社がミシンを作っていることはよくあることだったようで、自転車が人気の夏には自転車を作り、冬にはミシンを作っている会社はいくつかあったのだそうです。


ちゃんと、乗れます!

「癒される」「安全だって断言できる」と反響

 この動画のコメント欄には「大学時代にマキシスカートを自転車のチェーンに巻き込まれたことがある私はこの二股衣装は安全だって断言できる」「スカートを履いて自転車に乗ったことがあるけど、ヴィクトリア朝の慎み深さでは絶対に許されない結果になったよ」など、やはりスカートで自転車を漕ぐのは難しいとの意見が寄せられていました。

 また「はさみで布をカットする音とアンティークなミシンの音ほど癒されるものはないね」「自転車が急進的だったのと同じように、女性の服装が変わっていったのは面白い」など、ズボンを制作する様子に癒されたという声なども見られます。

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 YouTubeチャンネル「Bernadette Banner」では、他にも「現代のマリー・アントワネット風ドレスを作る」「ヴィクトリア朝の自宅ヘアケアルーティン」「ヴィクトリア朝のドレスでどうやって用を足す?」など、当時の状況を再現しながらファッション史を検証する好奇心をくすぐる動画を多数発信しています。

画像はYouTubeチャンネル「Bernadette Banner」(@bernadettebanner)より引用

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