「わんだふるぷりきゅあ!」の売り上げ好調を支える3つの要因と、その裏で見えてきた「子ども」「大人ファン」の共存問題:サラリーマン、プリキュアを語る(1/3 ページ)
「わんだふるぷりきゅあ!」の売り上げが好調です。その要因は何なのでしょうか。
「肉弾戦なし」「追加プリキュアなし」でも“わんだふるぷりきゅあ!”の売り上げが絶好調です。その好調の要因はどこにあるのでしょうか?
少子化や市場変化の中で、「子ども向けアニメ」と「大人向けグッズ展開」とのはざまで揺れるプリキュアの現状を見てみます。
kasumi プロフィール
プリキュア好きの会社員。2児の父。視聴率などさまざまなデータからプリキュアを考察する「プリキュアの数字ブログ」を執筆中。2016年4月1日に公開した記事「娘が、プリキュアに追いついた日」は、プリキュアを通じた父娘のやりとりが多くの人の感動を呼び、多数のネットメディアに取り上げられた。
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「わんだふるぷりきゅあ!」絶好調
2024年11月6日、バンダイナムコHDの2025年3月期の中間決算の短信が発表されました。
プリキュアの関連商品の売り上げであるトイホビー売り上げは上半期(4~9月)で32億円。昨年同期の28億円と比較して114.3%と好調な推移となっています。この好調を受け、通期見込みも60億円から70億円へと上方修正されました。
玩具業界誌においてもプリキュアの好調が報じられ、キュアニャミー、キュアリリアンの変身アイテム玩具「シャイニーキャッツパクト」は人気のあまり入手が困難な状況が続いています。
また、2024年10月30日には「東映アニメーション」の中間決算短信も発表され、プリキュアの「国内版権売り上げ」は上半期3億4400万円。昨年上半期の2億5500万円から134.9%の大幅アップとなりました。
決算短信では「プリキュアシリーズのショップ事業が好調に稼働」との記載も見られ、グッズ関連の好調さもうかがえました。
さらに、2024年9月13日に公開となった映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ・ゲームの世界で大冒険!」は興行収入12億円を突破し、オールスターズ映画を含めた全プリキュア映画の中で「歴代2位」の興行収入を記録しています。
「わんだふるぷりきゅあ!」はバンダイの関連商品、東映アニメーションの国内版権、そして映画と全てにおいて好調な推移となっています。
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