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有名シェフがロボットと料理対決! →“まさかの結末”が1000万再生の反響 「勝者は……」【米】(1/2 ページ)

“ロボットシェフ”がSFの世界じゃなくなりそう。

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 有名シェフがロボットと料理対決する動画がYouTubeに投稿されました。まさかの展開が反響を呼び、1000万回以上の再生数、20万件を超える“いいね”を集めています。

I Cooked Against Robots

爆速で食材をカットするフードプロセッサー

 動画を投稿したのは、有名なシェフ、ニック・ディジョバンニのYouTubeチャンネル「Nick DiGiovanni」(@NickDiGiovanni)です。今回の動画ではロボットとの調理対決を行います。

 まずは、「刻む」「かき混ぜる」「トーストする」「ピザを作る」「清掃」について、それぞれの機能に特化したロボットとの五番勝負です。

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 刻むロボットはフードプロセッサーの一種ですが、ジャガイモを放り込むと爆速でダイスカットしてくれるので、包丁でカットしているニックはまったく追いつけません。しかも、ロボットのほうが形が均一です。


爆速で吐き出されるダイスカットポテト

 かき混ぜ対決では、5つのフライパンで、焦げやすい松の実を同時に乾煎りします。ロボット側は、自動でかき混ぜる装置をフライパンの上に自立させて回転させますが、松の実はロボットの動きの範囲外に押しやられるだけでまったく混ざらず焦げていきます。

 しかも、フライパンに触れている部分の樹脂部品が最後には熱で溶けてしまいます。液体ならこの装置も有用に機能すると思われますが、水気のない固形物にはあまり向いてなさそうです。これはニックの圧勝となりました。

ピザ生地をレーザースキャン!?

 トースト対決の相手は液晶画面付きの高級トースターです。一方のニックはフライパンでパンをトーストします。 焼き上がりのビジュアルはほとんど違いがなく、どちらもおいしそう。しかし、ブラインドテストで味を比較すると、ニックのトーストしたものほうが圧倒的に食感が良いという結果になりました。

 次はピザ対決。ロボットにソースとチーズと生地をセットすると、ピザ生地がレーザースキャンされ、回転しながらソース、チーズ、ペパロニがトッピングされます。ニックが焼く前のピザを1枚作る間に、ロボットは4枚を仕上げました。

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ピザ生地をレーザースキャン

 ただし、ロボット側は最初から成形された生地を使うのに対し、ニックは生地を広げてピザの形にするところから始めているので、スタート地点がそもそも違います。とはいえ、味はどちらもさほど変わらなかったので、この勝負はロボット側の勝利とジャッジされました。

 最後の清掃対決は、モップを手にしたニックとロボット掃除機「ルンバ」が掃除の速度を競います。床に粉をまいてそれを掃除するという内容でしたが、ルンバは途中でドッキングステーションへ戻ろうとしたり、どこか関係のないところへ移動していったりと自由すぎる行動をとったためニックの圧勝となりました。

ロボットアームとの調理対決の結果は……?

 次に“世界初の完全ロボットキッチン”をうたう「モリー」との対決です。作動させてみると、ロボットアームはコンロのスイッチを入れ、鍋に調味料や材料を入れ、鍋をかき混ぜ、パスタを茹で、最終的にニンニクとアンチョビの聞いたトマトソースのパスタ「プッタネスカ」を完成させました。


鍋をかき混ぜるロボットアーム

 これに対しニックは、うにバターのパスタで対抗。どちらもキレイに盛り付けた上でブラインドテストにより味を比較したところ、試食者は「プッタネスカのほうがおいしい」とジャッジ。有名シェフがロボットに負けてしまうというまさかの結果になりました。

家事ロボットとのステーキ対決

 最後の勝負は家事をこなす人型ロボット「ネオべータ」とのステーキ対決です。ポーターハウス、リブアイ、フィレの3種の牛肉を各自が選んで焼くのですが、ニックとのジャンケンで先攻をとったネオベータは、「個人的にはリブアイ派ですが、今日はフィレを選びます」とフィレを選びます。一方、ニックはリブアイを選びました。

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ステーキを焼くネオベータ

 ネオベータは冒頭でオイルの瓶を倒してしまうアクシデントを起こしつつも、下味やコンロの着火、ステーキのひっくり返しは完璧。溶かしたバターをフライパンの中で何度も肉にかけて火を通すフレンチ技法「アロゼ」まで使いこなします。


フレンチ技法アロゼも使いこなす

 フィレは火を通しすぎると固くなってしまう部位ですが、ネオベータの火入れは完璧で、カットしてみると美しいロゼ色のミディアムレアになっています。一方のニックのリブアイはミディアムな焼き加減。この部位は油が乗っているので、これくらいがちょうどいい火入れと判断したのでしょう。

 このステーキ勝負のジャッジについては視聴者に委ねたいとして、動画はしめくくられました。

 なお、実際のネオベータはまだ調理用に訓練されていないため、収録時は一部の動作を人間がリモート制御しており、会話についてはOpen AI社のソフトウェアを用いているそうです。

ロボットはまだまだだという意見が多数

 コメント欄におけるステーキ勝負のジャッジについては、ニックに軍配を上げる人がほとんどでした。その中には、「ロボットは料理に関しては、人間に匹敵することはできないよ」「調理中に必要に応じてレシピを変更しても完璧に調理できるのはニックのほうだ。ロボットにはこれができない。勝者はニックだよ」といった反応がみられます。また、ロボットアームによる調理は、事前に人間の手による素材のカットやセッティングが必要であることを指摘する人もいました。

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 一方で、「人間とロボットが互いに助け合い、並んで働くのがいいね。競争は忘れよう」といった意見も寄せられています。

※画像は「Nick DiGiovanni」(@NickDiGiovanni)のYouTubeチャンネルより引用

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