エアコンとファンヒーター、結局どっちがいいの？　冬に知っておきたい“違いや用途”比較まとめ（1/3 ページ）

　冬の味方である暖房器具。中でもエアコンとファンヒーターはよく使いますが、結局どっちがいいの？　気になるギモンを調べてみました。

エアコンとファンヒーターの違い

　まず、両者の違いを整理すると、エアコンは部屋の内外で熱の移動に役立つガスを循環させる機械です。熱を移動させるという性質上、部屋を暖めることも冷やすこともできます。

　一方、ファンヒーター（ここでは、最も一般的な石油ファンヒーター）は、灯油を燃やした熱で部屋を暖める器具です。このような仕組みの違いが、使い心地の違いにもつながります。

乾燥しにくさならファンヒーター

　例えば、ファンヒーターは石油を燃やす過程で水分が発生するため加湿されるのですが、エアコンは空気の温度が上がっても（加湿機能がない限り）湿気は増えないので、結果的に湿度が下がって乾燥しがちになります。そのため、乾燥が気になる人は、ファンヒーターを使うかエアコンと加湿器を併用するのがおすすめです。

省エネならエアコン

　一方で、省エネを考えるならエアコンに軍配が上がります。エアコンは他の燃料を使わず電気だけで動き、温度の自動調節機能もあるためです。なお、小まめに電源を切るのは逆効果だといわれます。電源のオン・オフのときに、電気を多く消費するためです。

部屋全体をゆっくり暖めるならエアコン、一部の場所を素早く暖めるならファンヒーター

　数人で1つの場所にいるときなど、時間はかかっても部屋全体をおだやかに暖めたいときにはエアコンが向いています。寒い朝1人で朝食を作るときなど、自分の周りだけをすぐに暖めたいときはファンヒーターが便利です。なお、今回は詳述していませんが、セラミックファンヒーターやガスファンヒーターも石油ファンヒーターと同じ傾向にあります。

　その他、エアコンは給油が要らない、ファンヒーターは好きなところに移動できる、など、両者にはそれぞれ異なる利点があります。よって、エアコンとファンヒーターに関しては、器具自体のよしあしというよりも、自分のライフスタイルに合っているのはどちらかで選ぶのがよさそうです。