佐川電子が「パワードジャケット」の後継機を開発中!!特撮・アニメがこっちきた

7月の「パワードジャケットMK3」発表後、動向が注目されていた佐川電子ですが、このほど新型機「MK4」を開発中という情報をつかんだので突撃取材してきました。

» 2013年12月29日 14時57分 公開
[種子島健吉,ねとらぼ]

佐川電子「MK3」の後継機「MK4」を開発中!

 アニメでも特撮でもなく、現実に搭乗型パワードスーツを制作してしまった……。7月の「パワードジャケットMK3」発表以来、その動向が注目されていた佐川電子ですが、このほど後継機にあたる「パワードジャケットMK4」を制作中という情報が入ったので、突撃取材を敢行してきました。

パワードジャケット 搭乗すると、「MK3」より25センチメートル増しの高さが際立つ

右脚部の動作テスト。モーターによる可動状態が確認できる
歩行デモンストレーション。モーターアシストなしでも歩行は可能だ

 この「MK4」は、「MK3」に比べて、全高が25センチメートル増しの65センチメートルになるうえ、膝関節のモーターアシストにより搭乗者プラス50キログラムの耐荷重を実現(50キログラムまでの物を保持可能)。

 モーター搭載分の重量は増したものの、基本フレーム15%減など構造の見直しにより軽量化を実現しています。筆者は「MK3」の実物も見たことがありますが、「MK4」のほうが機構としては洗練されつつも、力強そうな印象を受けました。

 佐川電子取締役CTO・町 浩輔氏にお願いして、制作中の「MK4」に搭乗してもらうと天井に手が届きそうです(氏の身長は177センチメートル)。また、このときはソフトウェアの調整中だったため、搭乗時は電源をオフにしていたものの、天井から吊した状態ではダイナミックに可動する様子が確認できました。

パワードジャケット 「パワードジャケットMK4」の脚部。脚部だけなのには理由がある

パワードジャケット 「MK4」の脚部にはモーターを搭載

パワードジャケット 構造が見直されたことで軽量化しつつも、パワーはアップしている

パワードジャケット ソフトウェアを調整中だったため、搭乗中は電源をオフにしている

某作品とのコラボのため鋭意制作中!

 しかし、またなんでこの師走に完成目指して制作しているんでしょうか? 実はこの「MK4」、某作品とのコラボレーションが決定していて、イベント出展を目指して年の瀬に鋭意制作中なんです。

 つまり、外装を身に着けて(コスプレして)、外装付き「MK4」の脚部に搭乗すると、某作品のメカが再現されるというしかけになっております。残念ながらコラボ作品名についてはまだ公表できないとのことですが、制作中の外装は細部まで再現されていました。「MK4」と外装の完成、そしてコラボに関する公式発表を楽しみに待ちたいと思います。

パワードジャケット こちら「MK4」と某作品に登場するメカを再現した外装(制作中)

パワードジャケット 強度が必要な外装の両手部分は、DMM 3Dプリントサービス協力のもと立体化されている

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