韓国のシャワートイレに「ENEMA(浣腸)ボタン」? ボタンの使用方法をメーカーに聞いた 

「ENEMAボタン」という字面の破壊力。

» 2016年12月03日 11時00分 公開
[Kikkaねとらぼ]

 韓国のお手洗いのシャワートイレ(洗浄機能付き便座)には「ENEMA」と書かれたボタンがあり、それは「浣腸機能」なのではないか、という説がここ数年ネット上で話題になっています。うわさは本当なのか、メーカーに取材しました。

商品紹介の動画

シャワートイレ「ENEMA」 枠で囲ったところがうわさの「ENEMAボタン」(商品紹介動画より、画像加工は編集部によるもの)

 話題になっているのは、トイレやお風呂などの設備を製造するAmerican standardが展開しているシャワートイレ機能付きトイレのリモコン。私たちにもなじみがあるシャワートイレのイラストが描かれたボタンのほかに、お尻に勢いよく水が注入されているようなイラストのボタンがあります。そのボタンの名は「ENEMA」。和訳するとズバリ「浣腸」です。


シャワートイレ「ENEMA」 話題となっているシャワートイレのリモコン(商品紹介動画より)

 これを見た一部の旅行者らが「浣腸機能なのか」「(ボタンのデザインを見ると)水圧が怖くてボタンが押せない」とSNSなどに投稿。ネット上でさまざまな臆測を呼んでいました。編集部はAmerican standardと同じグループのLIXIL・広報部に取材を申し込みました。

「ENEMAボタン」の正体は

――ネット上で「ENEMAボタン」が話題になっています

広報部:はい、私どもでも確認させて頂いています。

――ズバリ「ENEMA」ボタンとは何なのでしょうか

広報部:確認したところ、あれは通常のお尻洗浄機能よりも水圧が強い洗浄を表したボタンです。

――いわゆる「浣腸機能」ではないということですか

広報部:はい、あくまでもお尻の表面の洗浄をしていただくためのものです。

――ということは日本でいう「パワフル洗浄」に近いということでしょうか

広報部:そうですね。それに近い機能と考えていただければと思います。

――ではなぜお尻に水が注入されているようなデザインのボタンなのでしょうか

広報部:ネット上で話題になっている製品の多くは、韓国をはじめとするアジア地区で販売されている商品です。日本では家庭にシャワートイレを設置している人の割合は、8割程度と国の調査でも言われています。これはデジタルカメラの普及率よりも高い数値だそうです。しかしアジア圏ではシャワートイレ自体にそこまでの知名度がありませんので、「通常のシャワートイレよりも水圧が強い」ということを表現するためにあのようなデザインや表記になったのだと思われます。

――なるほど、日本発売モデルには「ENEMA」ボタンはついていないのでしょうか

広報部:LIXILが発売している日本モデルには、ついていません。



シャワートイレ「ENEMA」 勢いを感じさせるシャワートイレの水(公式サイトより)

 またシャワートイレの機能が当たり前の日本人から見る「ENEMAボタン」のイメージと、そうではない海外の人からみるボタンのイメージは異なるという意見もネットでは寄せられていました。

 それにしてもやっぱり気になるのは「ENEMAボタン」の水圧。アジア圏へ旅行する際、気になる方は試してみてはどうでしょうか。

※当初、ウォシュレットと表現していましたが、TOTOの商標であるためシャワートイレに修正いたしました。

(Kikka)

関連キーワード

温水洗浄便座 | LIXIL | リモコン | トイレ | 使い方


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  2. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  3. /nl/articles/2502/01/news088.jpg 「痩せた」 大谷翔平、“最新ショット”に驚きの声 “寝ぐせ”にツッコミも……「うわ凄い絞ってる」
  4. /nl/articles/2501/28/news188.jpg 「やられたな」 ベトナムで「FUJITSU」だと思って購入した家電→“衝撃の正体”に思わず戦慄
  5. /nl/articles/2502/01/news039.jpg 生え際後退で老けて見える25歳男性、プロが大胆カットしたら…… 「不可能を可能にした」「35歳から15歳に」大変身が740万再生【海外】
  6. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2501/31/news041.jpg 水道検針員から直筆の手紙、確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生→大反響から1年たった“現在の様子”を聞いた
  8. /nl/articles/2502/01/news008.jpg 【ハギレ活用】「もう最高……」 着物のハギレをリメイク→わずか30分で“すてきなアイテム”が完成! 「私にもできそう」
  9. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  10. /nl/articles/2501/31/news215.jpg 「こういうの大好き」 ユニクロ“3990円パジャマ”が発売前から話題騒然 「最高」「シンプルで良い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議