ニュース
» 2017年11月30日 20時03分 公開

主催者「移植が難しいことは明白」「材木にする前提」 樹齢150年の大木を“植樹”したクリスマスツリーが物議

「樹木の命を軽視している」などの批判の声が。

[マッハ・キショ松,ねとらぼ]

 神戸港開港150周年の記念事業として行われている「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」が物議を醸しています。富山県氷見市の巨木を同港に「植樹」し、世界一高いクリスマスツリーにするという企画なのですが、ネット上では「樹木の命を軽視している」「枝を切り落とされ瀕死」といった批判の声が現れています。


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト 主催するそら植物園のWebサイトより

 「めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト」で使用されるのは、富山県氷見市に生えていた樹齢150年のあすなろの木。すでに神戸港の公園「メリケンパーク」に根を一部残した状態で運搬されており、11月17日に「植樹式」が行われています。全長は約30メートルあり、人間が運搬した生木のクリスマスツリーの中では、鉢底から葉頂点までの全長が史上最大とのこと。

 主催しているそら植物園は、同企画に「輝け、いのちの樹。」というコピーを採用。阪神・淡路大震災や東日本大震災、熊本地震などの被災地への鎮魂というコンセプトがあるとしています。


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト 飾り付け数の世界記録を目指すクラウドファンディングも行われています(Webサイトより)


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト 「ほぼ日刊イトイ新聞」には、「植樹式」のもようを取り上げるコンテンツも。当日は「すごい数の報道陣」だったとのこと

 しかし、ネット上では根が切り詰められていること、幹にヒビが入っていることなどから、「樹木の命を軽視している」「震災と関連付ける理由が分からない」といった批判が続出。「change.org」では、企画中止を求める署名活動が11月24日ごろから行われており、執筆時点で8000人以上が賛同しています。


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト 「change.org」の該当ページ

 このような動きを受け、樹木の一部を使ったバングルを販売する予定だったフェリシモは、販売休止を発表。そら植物園の代表・西畠清順氏も11月30日に声明を出し、企画意図について説明しています。


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト 記念品の企画および販売協力で関わっていたフェリシモは、「あすなろメモリアルバングル 継ぐ実」を販売休止することに。ただし、他の形で「弊社にできる最大限の協力をしてまいりたい」としています(Webサイトより)


めざせ!世界一のクリスマスツリープロジェクト そら植物園Webサイト上に掲載された西畠清順氏の声明

 あすなろの木をメリケンパークに設置することを「植樹」と表現していたことについては、移植が技術的に難しいことは事前に分かっており、実際には「材木にする前提だった」としています。しかし、あえて根ごと掘り出して鉢に入れたり、クリスマスツリーとして役目を終えた後の活用方法を「未定」と発表したりすることで、「この一本の木が今後どのようになるかを想像したり、議論したり、心配してもらうためのきっかけ」を作る狙いがあったとのこと。

 また、10月時点の発表では、この樹木は「奇跡的に」発見されたもので、「他の木と違って、前に立つとドキッとしました。今まで見た木に比べると、とんでもなく大きくて」と特別さが強調されていました。ですが、声明では「年間何千本という富山県の森林組合が出荷している里山のなかの一本であり、それがたまたま他の用途ではなく、今回のクリスマスツリーになった」とトーンダウンしています。

 ちなみに、ネット上には木にしめ縄が巻かれた写真があったことから「神木なのではないか」と指摘する声もありますが、それは誤解とのこと。しめ縄は「工事の準備前に安全祈願のために地元の宮司さんが付けてくださった」ものだそうです。

 西畠氏はその他、「営利目的(のプロジェクト)ではありません」などと釈明したうえで、「ぜひこの機にキラキラしたあすなろの木に会いにきてください。そしてみなさんには、今年もいい気持ちで年を越してもらいたいと心から願っています」と声明を締めくくっています。

マッハ・キショ松

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  2. 石橋貴明&鈴木保奈美が離婚報告 今後は“事務所社長と所属俳優”として「新たなパートナーシップ」構築
  3. 元ブルゾンちえみ・藤原史織、最新ショットに反響 「更に痩せた?? 可愛すぎる」「素敵です!! 足細いですね」
  4. 「美容師人生の集大成を見せる」 タンザニアハーフ女子を縮毛矯正したら「美容師ナメてた」「人生変わるレベル」と360万再生
  5. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  6. 怒られたシェパード、柴犬の後ろに隠れたけど…… でっかくて丸見えなしょんぼりワンコが応援したくなる
  7. 塚本高史、中2長女&小6長男の背の高さに驚き 「なんじゃこいつらの成長の早さは!」「俺身長抜かれるんか?」
  8. 「声出して笑った」「狂人度高くて好き」 自転車泥棒を防ごうと不吉そうな箱を自作→まさかの結末迎える漫画が話題に
  9. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  10. 基地で生まれ育った子猫、兵士が足踏みすると…… まねをして一緒に行進する姿がかわいい

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「産んでくれた親に失礼」「ちょっと我慢できません」 上原浩治、容姿批判のコラム記事に不快感あらわ
  2. ホワイトタイガー「あっ、落としてもうた」 うっかり子どもを落とした母と、落ちてゆく子どもの表情がじわじわくる
  3. がん闘病の大島康徳、肝臓に続いて肺への転移を告白 息苦しさに悩まされるも「大して成長してない」
  4. 「目パッチリです」 宮迫博之、最高難度の美容整形を決行 クスリ疑惑もたれたクマやほうれい線の一掃で“別迫”に
  5. 石橋貴明の娘・穂乃香「お父さん大好き」 幼少期キスショット公開し「愛されてますね〜」「ステキな写真!」と反響
  6. 大島康徳、ステージ4のがん闘病でげっそり顔痩せ 相次ぐ通院に「正直かなりしんどかった」
  7. 山に捨てられていたワンコを保護→2年後…… “すっかり懐いたイッヌ”の表情に「爆笑した」「かっこよすぎ」の声
  8. 「ブス、死ね」 りゅうちぇる、心ない言葉への返答が感銘を呼ぶ 「心もイケメン」「りゅうちぇるのおかげで自己肯定感上がった」
  9. 『はらぺこあおむし』の版元、毎日新聞の風刺漫画を批判 「おそらく絵本を読んでいない」
  10. 小林礼奈、4歳娘を連れて夕食中に客とトラブル 痛烈コメント受けて「私たち親子を悪にしたい人がいる」