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» 2021年10月09日 10時00分 公開

岡崎静夏の「ホンダGB350」試乗インプレ 考え抜かれたエンジンと車体。これが新世代スタンダード

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真のベーシックを作るには開発が大変だったはず!

 先日、29歳の誕生日を迎えました。正直、どうっていうこともないな、と(笑)。ひとつ数字が増えただけで、人間そうそう変わりません。思うのは、「大人になっても、自分が子供の頃に見ていた大人にはなれないんだな」ということぐらいですね。

 それよりも、年々バイクが面白くなるので困っています。いや別に困ってはいないか(笑)。レースではライディングフォームを変えたら新しい発見があって、走ることがますます楽しくなってきたんです。

 具体的な話をすると長くなるので割愛しますが(笑)、無理に体や頭をイン側に落とすフォームをやめてみたんです。するとリヤタイヤに常に荷重がかかって、トラクションもかかる! アクセルを開けやすくなりました。

photo 【テスター:岡崎静夏】チャーミングな笑顔でも、中身はスパルタンな”バイクフリーク”。’09〜’10年のMFJレディースロードレースで2年連続王者に。全日本はGP-MONOを経て’12年からJ-GP3に参戦中。TwitterFacebookInstagramYouTube

 そんな気分上々の時に試乗したのは、話題沸騰中のニューモデル・GB350です。まず見た目がカッコいい! 自分が好きな単車っぽさがあって、”ザ・バイク”という感じがします。

 最近はちょっとゴチャついたデザインのバイクが多いような気がしますが、GB350はシンプルイズベスト。余分なものが一切なくて、清々しいぐらいバイクらしさのみ! 自分はこういう割り切りが好きです。

 イマドキのオシャレ感とはちょっと違いますが、昔からバイクとして成立していたデザイン要素がしっかりとリメイクされていて、古臭さはありません。絶妙な仕上がりだと思います。

 エンジンは、すごく不思議な印象ですね。ドコドコッと歯切れのいい排気音を奏でながら力強く発進できるんですが、手や足にイヤな振動がまったく伝わってこないんです。

 空冷単気筒エンジンってもっとも古くからある形式だと思いますが、中身はかなりモダンな作りになっているんでしょうね。単気筒エンジンらしい心地よさは残しながら、イマドキのエンジンとして快適になっています。

 最高出力は20ps。街乗りにはまったく不満はありませんが、高速道路で100km/hに近付くにつれて、さすがに余裕がなくなってきますね。そこで他の交通から距離を取るにも減速するしか方法がないのは、ちょっと懐かしい感じがしました(笑)。

 でも、これもデザイン同様にズバッと割り切ってのことでしょう。”街乗り主体です”というコンセプトなら、設計する時の速度域設定も下げないと、結局はどっちつかずになってしまいそうですしね。

 ひゅんひゅん回る高回転/高出力型のエンジンにしたら、フレームやサスペンションもそれに見合うだけの高剛性なものになって、なんだかんだですでに今あるスポーツ系バイクと同じになってしまいそうです。

photo 【ゆったりのんびりツーリングが最高】バイクのキャラクターとしては、通勤や通学といった日常用途がピッタリ! ツーリングに行くなら、優雅に景色でも眺めながらのんびりトコトコ行くのが似合う大人のバイクです[写真タップで拡大]

 そう、GB350はハンドリングも個性的なんです。具体的に言うと、ライダーがあまり入力しなくても走ってくれるんですよね。このあたりは、ライダーが積極的に操作するほど面白くなるCB系とはだいぶ異なります。簡単に言えば何もしなくても走ってくれるんですが、その一方で操る楽しさもちゃんとあるんです。

 基本的には安定志向が強いので、正直なところ、スポーティなハンドリングと言うとちょっと大げさになります。でも、ずっしり重いわけじゃないし、前輪が切れ込んだり、逆に思ったより外側を通ってしまうような気になるクセがない。だから乗っていて普通に楽しめるんです。

 この絶妙なハンドリングは、エンジンと同じように相当考えて作り込まれているんだろうな、と思います。誰にでも安心して勧められるバイクに仕上がっています。

 考えてみれば、これってスゴイことですよね。スペックやラップタイムという分かりやすいモノサシがあるスポーツバイクとは違って、”誰でも安心して楽しめる”という仕立てにするのは、かなり大変なはず。

 こういうオールマイティでベーシックなネイキッドバイクって、いったいどうやって開発しているのか、そしてどんな技術が詰め込まれているのか、技術者の方たちに話を聞いてみたいぐらいです(笑)。

 GB350はカスタムベースとしても人気という話を聞きますが、自分ならド純正で乗りたいですね。”あえて”って感じがカッコいいと思います。

 あ、ひとつだけやってみたいのは、シートをホワイトにすること。今回テストしたマットパールモリオンブラック、自分で写真に撮ってモノクロに加工してみたらめちゃくちゃカッコよかったんです。モノトーンが似合うなら、とことん突き詰めてみたいな〜。

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GB350:SHIZUKAの評価

  1. スタイリング:キレイにデザインされたバイクだと思います。エンジンから向こう側が見える”スカ感”も単車っぽくて好きです。
  2. スポーツ性:まったり系なので積極的にスポーツライディングしようとは思いませんが、発進のトルクフルさはなかなかのもの。
  3. ツーリング:時間に余裕のある計画を立てて、その通りにツーリングする。そんなガツガツしない旅のスタイルが似合います。
  4. 街乗り:通勤/通学には最適! 回転を上げなくてもトルクで走ってくれるので発進はラクだし、ポジションも快適です。
  5. コストパフォーマンス:すごくいいバイクなのに、あまりにも安すぎる(笑)。よさが分かって乗っていることをアピールしたいですね!

photo 【SHIZU’sお気に入りポイント】何と言ってもこのデザイン! 全体的なまとまりのよさが光ります。タンク〜シート下部がキッチリ水平なのも私は好きです[写真タップで拡大]
まとめ:ヤングマシン編集部(高橋剛) 写真:楠堂亜希(初出:2021年9月16日)
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