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» 2021年10月23日 10時00分 公開

1980s国産名車「ヤマハ RZV500R」再見【2ストV4を搭載するGP500レプリカ】(1/2 ページ)

今も絶大な人気を誇る1980年代の名車たち。今回は2ストローク車の歴史を変えたヤマハRZシリーズの最高峰「RZV500R」を紹介します。

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 今も絶大な人気を誇る1980年代の名車たち。個性の塊であるその走りを末永く楽しんでいくには何に注意し、どんな整備を行えばよいのだろうか? その1台を知り尽くす専門家から奥義を授かる本連載、今回は2ストローク車の歴史を変えたヤマハRZシリーズの最高峰・RZV500Rを紹介する。まずはこの名車の特徴と歴史について振り返ろう。

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2ストの歴史を変えたRZシリーズの最高峰

 登場時に大反響を巻き起こしながらも、わずか2〜3年で市場から撤退。1980年代中盤に突如として起こった2ストGP500レーサーレプリカブームは、あたかも打ち上げ花火のようだった。その是非はさておき、当時をリアルタイムで体験したライダーなら、誰もが一度は、ヤマハRZV500R/ホンダNS400R/スズキRG400/500Γのいずれかに、憧憬の眼差しを向けたことがあるに違いない。

 中でも、当時のライダーがもっともインパクトを感じたのは、ブームの先陣を切る形で1984年に市販が始まったRZVだろう。「2ストのヤマハ」のフラッグシップとして開発され、あえて日本の中型免許に適合する400cc仕様を製作しなかったこのモデルは、2輪の歴史で初めて登場したGP500レーサーの公道仕様だったのだから。

photo 【1984 YAMAHA RZV500R(日本仕様)】■全長2085 全幅685 全高1145 軸距1375 シート高780mm 乾燥重量173kg キャスター/トレール26度/95mm ■水冷2ストV型4気筒クランクケースリード/ピストンリードバルブ 499cc 内径×行程56.4×50mm 圧縮比6.6:1 最高出力64ps/8500rpm 最大トルク5.7kg-m/7500rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量22L ■タイヤF=120/80-16 R=130/80-18[写真タップで拡大]

 もっとも、同時代のワークスレーサーYZR500とRZVの共通点はそれほど多くなかった。大物部品の実例を挙げるなら、1983〜1984年のYZRのフレームがデルタボックス、V4エンジンのシリンダー挟み角が40度、キャブレターの設置場所がVバンク間だったのに対して、RZVはダブルクレードル/50度/シリンダー左右である。

 とはいえ、ヤマハの量産車初のアルミフレーム+2ストV4エンジンに加えて、フロント16インチやベンチレーテッドディスク、リンク式モノショック、アルミ製セパハン+バックステップなど、当時の最新技術を随処に採用したRZVは、「そんなバイクで公道を走っていいの?」と感じるほど、過激にしてレーシーなモデルだったのだ。

 もっともその素性が悪いほうに作用したのか、RZVは現役時代から「乗り手の技量を問う難しいバイク」と呼ばれることが多かったのだが…。しかしながら、今回の取材に協力してくれたモトプランの川原末男氏は、RZVはそこまでハードルが高い車両ではないと言う。

 「もちろん、2スト特有の扱い方を理解する必要はありますが、RZVは普通にツーリングに使えますからね。逆にGP500レプリカという言葉から想像するほど、シビアでも速くもないですよ。なお耐久性に関しては、当社はこれまでに数百台のRZVの整備を手がけていますが、壊れやすいという印象を持ったことはありません」

 ただし、川原さんの見立てによると、誕生から40年弱が経過した現在、素性がハッキリしないRZVを購入して即座に本来の資質が楽しめる可能性は、限りなくゼロ…に近いようだ。

photo 【2軸クランクはYZR500譲り】2ストV4は2軸クランクで、プライマリーシャフトはバランサーを兼務している。クランクケースリードバルブ吸気の前2気筒(図右側)はTZR250、ピストンリードバルブ吸気の後ろ2気筒はRZ-Rに準じる構成。海外で販売されたフルパワー仕様は、最高出力:88ps/9500rpm、最大トルク:6.9kg-m/8500rpm
photo 【レーサーの構成に倣って回転計を中央に設置】計器は同時代のRZ-Rとよく似ているが、マウントパネルは2層構造。水温計はボタン操作で燃料計に切り替えられる。速度計のフルスケールは、日本仕様:180km/h、輸出仕様:240km/h
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