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» 2021年10月31日 10時00分 公開

エンジンは小さなGSX-R1000、ハンドリングは小さなハヤブサ!? GSX250Rにはスズキ成分が濃縮されていた!(2/3 ページ)

[Webヤングマシン]
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穏やかさの中に玄人好みのハンドリングを隠し持っている

 街中をスイスイ走らせるということに関して、GSX250Rは他のどの並列2気筒搭載モデルよりも優れており、扱いやすいことこの上ない。車体の動きには落ち着きがあり、音量も控えめ。通勤や通学用途でもストレスを感じることなく、毎日乗ることができるはずだ。

GSX250R SUZUKI GSX250R[2021 model] [写真タップで拡大]

 そのまま高速道路へ乗り入れてみる。本線へ合流する時こそ、加速力にもっとパンチがあればいいが、リクエストすべきはそのわずかな区間くらいだ。ひと度、スピードが乗ってしまえば力不足を覚えることはなく、追い越しをする際もスロットル操作だけでほとんどの場面をこなすことができる。

 エンジン回転数は、100km/hで7500rpmほど。レブリミッターが作動する11000rpmまでは充分な余裕があり、回転数を上げていってもサイドミラー越しの後方視界はクリアなままだ。

 高速道路で光るのは、街中よりも顕著になる安定感だ。ライントレース性は250ccクラスのそれではなく、ホイールベースが長いことも功を奏して400ccか、それに近い車格を感じさせる。乗車姿勢にはゆとりがあるため、前傾の度合いや上体の前後位置を変えることによって風圧をいなすことも可能だ。

 さて、ではワインディングでの振る舞いはどんなものなのか? もともと限られた出力と装備の中でせめぎ合っているクラスなだけに、気になるユーザーは多いに違いない。

 街中や高速道路同様、やはりここでも厚みのあるトルクが活きる。他のモデルならギヤを1速、あるいは2速落とすような区間でもスロットル開度を増すだけで立ち上がるフレキシビリティを発揮。使う回転域が4000rpmから9000rpmへ大きく変動しても特別振動が多くなることも、パワーが急激に盛り上がることもなく、粛々と車速だけが増していくタイプだ。ロングストロークのSOHC2バルブらしく、明瞭な爆発感が心地いい実用のユニットである。

 こうしたエンジン特性と並び、他と一線を画すのがハンドリングだ。手応えのある車重、寝たキャスター角、多めのトレール量、80扁平のフロントタイヤ(他のモデルは70)のすべてが大らかさの発生源として機能。その挙動はシャープさとは対極にあり、車体をリーンさせる時の音を表現するなら、「ユラリ」や「ゴロリ」という響きが最も適当だ。

GSX250R SUZUKI GSX250R[2021 model] [写真タップで拡大]

 したがって、コーナー単体で評価すれば中高速コーナーが得意ということになり、景色を堪能しながらどこまでも走っていきたくなる。ひとつ注意が必要なのは、クルリと旋回するタイプではないため、車体を倒し込むのにも、起こすのにも乗り手の積極的な介入を要し、漫然と乗っていると切り返しのタイミングが遅れることがある。

 前後の重量バランスは明確にフロント寄りで、浅いバンク角ではほどよく落ち着いている一方、深いバンク角から逆側に切り返す時は、ステアリング操作やステップワーク、体重移動といった入力のあれこれを意識して行った方がいい。

 その意味でちょっとツウというか、玄人ウケするモデルでもある。コーナーの先を読み、それに合わせて準備を整え、ここぞというタイミングでアクションを起こす。頭の中で描いたそういう組み立てと実際の旋回力がピタリと一致した時に高い満足度と一体感に浸れるハンドリングだからだ。もしくは、それを学べるモデルと言ってもよく、攻略しがいがある。

 ただし、これらは高いアベレージスピードを維持しようとした時のことだ。ペースを落としている時のハンドリングは、穏やかなスポーツツアラーそのもの。重心の低さを感じさせる大らかなレスポンスは、ハヤブサにも通じるところがあり、回転数を選ばないエンジンとの相乗効果で豊かなクルージング時間をもたらしてくれるはずだ。

 GSR250/Fから派生したがゆえに、キビキビとした機動性を望んでも限界があったのかもしれない。とはいえ、それを逆手に取ってたおやかな乗り味を与え、他にないベクトルでまとめあげた手腕は見事だ。

 スペックがすべてではない。スペックでは語れない。こういう言い回しは、半ば負け惜しみのように使われることが珍しくないものの、GSX250Rに対しては言葉通りに受け取って構わない。トルクと車重が上質さを生み出すことを教えてくれている。

 そしてもうひとつ。現実的な問題として見逃せないのが価格だ。他メーカーのモデルが安くても65万円を超える中、GSX250RはABSを装着したMotoGPマシンカラー(今回の撮影車両)を選んでも58万1900円に収まり、ABS非装着のSTDカラーなら53万6800円を実現。現行のGSX-R1000Rやハヤブサもまさにそうだが、コストパフォーマンスという性能において、スズキほどユーザーの側に立ってくれるメーカーはない。

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