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» 2021年11月29日 14時00分 公開

最小クラスも「ハイブリット時代」へ! ダイハツ ロッキー e-SMART HYBRID 正式デビュー

ダイハツ・ロッキーの最新モデルが正式発表。

[月刊自家用車WEB]
月刊自家用車WEB
ダイハツ ロッキー 最新モデル

 ティーザーサイトを通じて登場を予告していたダイハツ・ロッキーの最新モデルが正式発表。人気SUVに初搭載される話題の「e-SMART HYBRID」は、どれほどの実力を秘めているのだろうか? 

小型車向けに開発した、最新ハイブリッドを投入

 11月1日に発表された新型ロッキー。人気SUVが初のビッグチェンジを迎えることもあって、大きな注目を集めていたが、その概要がついに明らかになった。今回の改良の大きな目玉になるのは、エンジンで発電した電気でモーター駆動を行う「e-SMART HYBRID」の採用だろう。

 新開発されたe-SMART HYBRIDは、エンジンで発電し、その電力でモーター駆動を行うシリーズ方式を採用。駆動力はすべてモーターが担当することになる。同じトヨタ系のハイブリッドでも、エンジンとモーターの両方の駆動力を用いるシリーズ&パラレル方式のTHS IIと比べると、メカニズム的にもかなりシンプルなシステムを採用している。性能面ではより細かな制御が可能なTHS IIに軍配が挙がるが、e-SMART HYBRIDはモーター駆動のみというシンプルな構造ゆえにコストの負担も少なくすむ。小型車クラスのロッキーにとっては最適なハイブリッドといえるだろう。

ダイハツ ロッキー 最新モデル 最小クラスの搭載することを念頭に開発されたe-SMART HYBRID。軽量小型に加えてコスト面に優れることも特徴の一つ。今後は軽自動車クラスにもe-SMART HYBRIDをベースとしたハイブリッドが投入されることが予想できる。 [写真タップで拡大]

「走り」と「燃費」の2つの武器に注目

 e-SMART HYBRIDは100%モーター駆動ということに加えて、発電エンジンの排気量は1.2リッター級、アクセルペダルの踏み加減で速度を調整できる機能を持つなど、その内容を見ていくと日産の「e-POWER」とかなり近いシステムであることが分かる。e-POWERはノートやセレナ、キックスなどに搭載されているが、いずれも電動駆動ならではの力強い走りが高く評価されている。おそらくe-SMART HYBRIDを搭載するロッキーも、走りが楽しいSUVになることが予想できる。

 なお駆動モーターの出力は78kW/170Nm。上のクラスのモデルのスペックと比べると控えめに思えるが、1060kgの軽めの車両重量を考えれば十分な性能といえる。低中速域でキビキビと走る電動モデルであることを考えれば、相当刺激的な走りが楽しめそうだ。

 そしてもう一つ見逃せないのが燃費性能だ。

 モーター駆動のみのシリーズ方式は、高速道路などの負荷が強まる走行状況ではモーターにも高回転を強いるため、多くの電気を生み出す必要がある。当然、エンジン回転数も高まり、結果的に燃費が落ち込んでしまう弱点を持つ。

 そこでe-SMART HYBRIDは、ハイブリッド車専用にチューニングされた新開発の1.2リッターエンジンを搭載。従来タイプに比べて最大40%ほど熱効率を高めた省燃費仕様のエンジンのおかげで、負荷がかかる走行シーンでも燃費の落ち込みを和らげる工夫が盛り込まれている。カタログに記載されるWLTCモード総合燃費は28.0km/L。シリーズ方式のハイブリッドSUVということを考えれば優れた数値といえる。実走行でも満足できる燃費を期待できるだろう。

ダイハツ ロッキー 最新モデル トヨタセーフティセンスの違いを感じるのは運転支援機能。高速道路で重宝するACCや操舵支援のLKCが最上位のプレミアム系を選ばないと装着できないのは本当に残念。 [写真タップで拡大]

スマートアシストを全グレードに標準装備

 今回の改良でグレード体系も一新。従来型は1リッターターボ車のみ(FF/4WD)の設定だったが、新型は1.2リッターNA車(FF)と1リッターターボ車(4WD)の2タイプのガソリン車に、e-SMART HYBRIDを搭載する1.2リッターハイブリッド車(FF)の3タイプから選ぶことができる。

 安全機能のスマートアシストも進化。タフトから採用が始まった新ステレオカメラへのアップデートに加えて、ダイハツ車最多となる19の予防安全機能を備えるなど、性能面が強化された最新仕様に変更されている。いまだにACCやLKCなどの運転支援機能は上位グレード限定というのは残念だが、ヤリスクロスに近づいたのは間違いない。

ダイハツ ロッキー 最新モデル ヤリスクロスはボディサイズもメカニズムも格上になるが、価格帯はかなり近い。ロッキーハイブリッドのライバルとして見逃せない1台だ。 [写真タップで拡大]

ライバル筆頭はヤリスクロスで決定

ダイハツ ロッキー

価格帯:166万7000〜234万7000円

トヨタ ヤリスクロス

価格帯:179万8000〜281万5000円

 ヤリスクロスのハイブリッドには4WD車の設定があるため、価格帯に大きな開きがあるように見えるが、ヤリスクロスの「ハイブリッドZ」のFF車の価格は258万8000円。ロッキーハイブリッドの最上級グレード「Premium G HEV」の価格234万7000円と比べると約25万円ほどに縮まる。THS IIとe-SMART HYBRIDというハイブリッドシステムの違いと、ボディサイズ&キャビンスペースの差を考えれば妥当といえるが、このクラスのSUVの中で優位に戦いを進めていたヤリスクロスにとっては、ロッキーハイブリッドの登場はかなり厄介に感じることだろう。

ダイハツ ロッキー 最新モデル ロッキーのバッチ違いの姉妹車モデルになるトヨタ・ライズも同時にハイブリッド車を追加。ヤリスクロスとの熾烈な争いの主役になるのは、同じディーラーで見積もりが取れるライズになる可能性が高い。 [写真タップで拡大]

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