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» 2022年02月19日 14時00分 公開

ヤマハ「MT-09 SP」試乗インプレッション より熱く濃く! 官能的な異色作(1/2 ページ)

2021年モデルで全面刷新したヤマハの官能“ザ・ロデオマスター”MT-09。上位版「SP」は特に熱く濃い刺激が得られそうです。

[Webヤングマシン]
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 2021年モデルで排気量を43ccアップし、シャシーを全面刷新したヤマハのザ・ロデオマスター「MT-09」。その上位版である「MT-09 SP」に試乗した。KYB製の倒立式フロントフォーク、オーリンズのリヤショックともSP専用設計で、MT-09としては初のクルーズコントロールも装備している。

新型「MT-09 SP」試乗インプレション ヤマハ「MT-09 SP(2021)」

2021 ヤマハMT-09 SP

新型「MT-09 SP」試乗インプレション ヤマハ「MT-09 SP(2021)」【2021YAMAHA MT-09 SP】■全長2090 全幅795 全高1190 シート高825(各mm) 車重190kg ■水冷4スト並列3気筒DOHC4バルブ 888cc 120ps[88kW]/10000rpm 9.5kg-m[93Nm]/7000rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14L ■ブレーキF=Wディスク R=ディスク ■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:黒 ●価格:126万5000円 [写真タップで拡大]
新型「MT-09 SP」試乗インプレション 【シャシーの軽量化で3kg減量に成功】カバー類を極力減らして構造体を見せるスタイリングを追求。最低肉厚を3.5→1.7mmとしたCFアルミダイキャストフレームを採用。スイングアームと合わせて約2.3kgもの軽量化を達成した。6軸IMUの採用により電脳化も促進。 [写真タップで拡大]
新型「MT-09 SP」試乗インプレション 右足を下ろすと膝にクラッチハウジングが干渉するのは相変わらず。ただし足着き性は良好だ。ハンドルは400cc並みに幅が狭い。[身長175cm/体重62kg] [写真タップで拡大]
新型「MT-09 SP」試乗インプレション (参考)【YAMAHA MT-09】SPよりも16万5000円安く設定されるSTD版。フロントフォークはフルアジャスタブル、リヤはプリロードと伸び側減衰力が調整可能だ。標準仕様もSPも品薄状態が続いているというのが現状。●色:青 黒 灰 ●価格:110万円

[〇] 上質であり本気で速い。シャシーの進化も実感

 まずは排気量を888ccにアップした水冷トリプルから。このエンジン、低回転域での粒立った鼓動感が印象的だったが、2021年型は直4並みにスムーズになっている。1速と2速がハイギアード化されているが、発進加速は先代と同様に力強く、街中ではせいぜい4000rpmまでで事足りてしまう。ライディングモードは1〜4の4段階で、もっともスポーティーな1は初代をほうふつさせるほどピックアップが鋭い。一方、4はかなり穏やかな反応となり、出力自体も制限されているのが体感できる。

 トップ6速、100km/hでの回転数はおよそ4000rpm。微振動はほとんどなく、パルス感と適度な吸排気音が心地良い。このMT-09 SPはクルーズコントロールを新採用しており、特に空いた高速道路の移動では非常に役に立った。また、ダウン側にも対応するようになったクイックシフターは、街乗り程度の速度域でもショックが少なく、これも実用的な進歩の1つといえるだろう。

 ハンドリングもいい。ピッチングを強調したスーパーモタード的な走りの初代は、どこかに飛んでいってしまいそうな危うさがあったが、3代目となる新型はトリッキーな面白さを残しつつも、接地感が増したことで恐さは激減した。この印象については、しなやかに動くSP専用の前後サスペンションによるところも少なくないだろうが、コンセプトをそのままに進化させてきたことを実感する。

 さて、外観からは分かりにくい6軸IMUの採用について。トラクションコントロールについては、リヤタイヤの横滑りを検知して抑制するスライドコントロールや、加速時の前輪の浮き上がりを制御するリフトコントロールを追加。またブレーキについては、旋回中の制動力を調整するコーナリングABSが採用されている。今回の試乗で試せたのは通常のトラクションコントロールとABSだけだったが、ぞれぞれの制御が緻密であることを体感できた。

 新たに採用されたスピンフォージドホイールは、軽量化だけでなく質感の向上にも貢献している。スポーク側面は切削加工されており、ぜひショップで展示車を見てほしい。

新型「MT-09 SP」試乗インプレション ストロークを3mm伸ばし845→888ccとした水冷並列3気筒“CP3”エンジン。軽量ピストンの採用をはじめ、コンロッド/クランク/カムなど主要部品の多くを新設計。最高出力は116→120psへ。
新型「MT-09 SP」試乗インプレション クイックシフターは新たにシフトダウンにも対応。シフトフォークはフローティング式に。6段ミッションは1速と2速をハイギアード化。ステップは2段階に高さ調整可能だ。
新型「MT-09 SP」試乗インプレション ヤマハ独自のスピンフォージドホイールを採用。前後で約700gもの軽量化を達成している
新型「MT-09 SP」試乗インプレション スイングアームは新設計のアルミボックス構造で、SPにはバフ&クリア塗装が施されている。 [写真タップで拡大]
新型「MT-09 SP」試乗インプレション DLCコーティングのKYB製41mm径倒立式フォークとリヤのオーリンズはSP専用品だ
新型「MT-09 SP」試乗インプレション 前後ともフルアジャスタブルで、さらに前は圧側減衰力が2ウェイとされる。 [写真タップで拡大]
新型「MT-09 SP」試乗インプレション 【メカニカルな表情が特徴的なヘッドライト】LEDプロジェクターヘッドライトはハイビームとロービームを一体型としたバイファンクションタイプ。
新型「MT-09 SP」試乗インプレション テールランプや前後のウインカーもLEDで、ナンバー灯にのみ5.0Wのフィラメント球を採用。
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