ニュース
» 2022年02月21日 12時00分 公開

免許不要で、ヘルメット着用義務もなし? 電動キックボードの規制緩和に大きな疑問 多事走論 from Nom(2/2 ページ)

[Webヤングマシン]
Webヤングマシン
前のページへ 1|2       

バイクも有用な小型モビリティ。さらなる活用方法もあるのでは?

 そして、この有識者検討会で話されていたのは新たな小型モビリティだけですが、コロナ禍で多くの人から注目を集めたように、バイクも実に有用な小型モビリティです。

 実績もあって、ルールも確立している小型モビリティとしてのバイクの有効活用法も考えるべきなのではと、二輪業界の関係者は誰しも思うのではないでしょうか。

 今回の報道では、電動キックボードは免許不要にすると言われていますが、産業競争力強化という名目でいとも簡単に規制緩和の方向に突き進んでいるように感じてしまいます。

 バイクを振り返ってみると、たとえば原付2種免許を2日間の教習で取得可能にすることを実現するためにどのくらいの年月が必要だったか。

バイクも有用な小型モビリティだが法改正の議論はなされていない コロナ禍でバイクの通勤・通学ユースが増えたが、主に使用されているのは30km/h制限がなく、二段階右折も必要のない原付2種バイク。手前が原付で、後方が原付2種。見た目の大きさはほとんど変わらないが、使い勝手は大幅に異なっている。現在、原付2種バイクの免許は、最短2日間で教習が終了して免許を取得できるが、国が小型モビリティを活用する方向であるのなら、自動車免許で原付2種まで運転できるようにすることも前向きに検討してもらいたい

 あるいは、EUと同様に、自動車免許で原付2種まで運転できるようにする規制緩和を長年、二輪業界の各団体が要望していますが、実現の見通しは現在のところまったくありません。

 最近は、学校ではほとんど安全運転教育を行っていないようですから、交通社会のルールを学んだことのない人が、16歳以上だからといっていきなり公道デビューするのは危険極まりないことじゃないでしょうか。

 その点、自動車免許を保有している人は、一定の安全運転教育を受けていて、路上教習で公道デビューもしているわけです。それなのに、法定速度30km/hの原付は運転してもよくて、大きさもさほど原付と変わらない原付2種は運転できないというほうが不合理ではないでしょうか。

 ここのところ、バイクの免許に関する大きな動きはありませんが、この電動キックボードの件が起きたことで、そっちが規制緩和するなら、バイクも緩和してくれという動きが起きないものか(あるいは、起こしたほうがいいのでは)と思います。

警察庁に質問状を送付済み。回答が届き次第、ご報告します

 実は、この報道を見て、年明けに警察庁の広報室に電話で取材を申し込んだところ、メールに質問状を添付して送るように言われました。

 そして、基本的に質問に関する回答は2週間後になるとも。

 電動キックボードに関する報道が流れたのは12月24日くらいですから、すでに3週間も経過しています。この間、メーカー関係者などにもこの件について話を聞いてみましたが、ほとんどの人が寝耳に水で、電動キックボードとバイクの規制緩和に関する大きな対応の違いに驚くとともに、混合交通での安全担保に不安を抱いていました。

 警察庁からの回答期日は1月20日で、この記事の締め切り後になってしまいますから、まずは筆者がこの報道のどこに違和感を覚え、どこが問題だと感じるのかをみなさんに知っていただくことにして、記事を書いてその校正がアップされた……というまさにその時に、警察庁からの回答が届きました。

 回答を熟読して、免許問題や二輪車の事故問題に取り組んでいる業界の方の意見もお聞きした上で、あらためてこの問題についてご報告することにします。

文:Nom(埜邑博道)(初出:2022年1月20日)
※本記事の内容はオリジナルサイト公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です


前のページへ 1|2       

Copyright © NAIGAI PUBLISHING CO.,LTD. All rights reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

先週の総合アクセスTOP10

  1. ダルビッシュ有&聖子、14歳息子のピッチングがすでに大物 「球速も相当出てる」「アスリート遺伝子スゴい」
  2. 大家に「何でもしていい」と言われた結果 → 台所が隠れ家バー風に! DIYでリフォームした部屋の変化に驚きの声
  3. 中谷美紀、外国人夫の連れ子や元妻と楽しい団らん 国籍や目の色など何もかも違えど「これでも家族」
  4. デヴィ夫人、15歳の愛孫・キランさんが社交界デビュー 「山高帽にモーニング」華麗なる正装姿が超ハンサム
  5. 法隆寺がクラファンを開始 わずか1日で目標金額2000万円を達成「予想もしていなかった早さ」
  6. 元保護子猫に、ずっと欲しがっていたぬいぐるみをあげたら…… 予想外の反応に「人間の子供みたい!」の声
  7. 7歳息子が初おつかいに行ったときのレシート、よく見ると…… ママへの愛がつまったエピソードに「泣ける」の声
  8. 才賀紀左衛門、“親密な女性”の初顔出しショット公開 パッチリした目にスッキリした鼻筋で「想像通り美しい」「綺麗な方!」
  9. 愛犬に「子猫が大変です!!」と呼び出された飼い主、ついて行くと…… まさかの“無免許運転”発覚に「かわいすぎるw」
  10. 見事な「赤富士」を捉えた山中湖のライブカメラ映像に驚きと感動の声 葛飾北斎「凱風快晴」のような絶景……!

先月の総合アクセスTOP10

  1. この写真の中に1人の自衛隊員が隠れています 自衛隊が出したクイズが難問すぎる……「答え見ても分からない」と人気
  2. フワちゃん、指原莉乃同乗のクルマで事故 瞬間を伝える動画が「予想の10倍ぶつけてる」「笑い事ではない」と物議
  3. 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
  4. この写真の中に2人の狙撃手が隠れています 陸自が出したクイズが難しすぎて人気 まじで分からん!
  5. 華原朋美、“隠し子”巡る夫の虚言癖に怒り「私はだまされて結婚」 家を飛び出した親に2歳息子も「もうパパとはいわなくなりました」
  6. 誰にもバレずに20年 別荘を解体中にバスルームから“とんでもないモノ”が見つかる 「わけがわからない」と困惑
  7. 名倉潤、妻・渡辺満里奈との結婚17周年に“NY新婚旅行”ショット 「妻には感謝しかありません」と愛のメッセージも
  8. 植毛手術のいしだ壱成、イメチェンした“さっぱり短髪”が好評 「凄く似合ってます」「短い方が絶対いい」
  9. 「ビビるくらい目が覚める」「生活クオリティ上がった」 品薄続く「ヤクルト1000」なぜ、いつから人気に? 「悪夢を見る」ウワサについても聞いてみた
  10. 渡辺裕之、66歳バースデーで息子と2ショット 合同誕生日会に「すごいお料理とケーキ」「イケメン息子さん」