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» 2022年05月07日 14時00分 公開

本田宗一郎の“先見の明” ……53年前の初代ダックスから新型「ダックス125」が受け継いだもの(1/3 ページ)

23年ぶりに復活したかわいすぎる注目の新型バイク「ダックス125」! 初代ダックスの誕生には、あの本田宗一郎氏が当然深〜く関わっています。初代ダックスをデザインしたレジェンドに話を聞きました。

[Webヤングマシン]
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 2022年4月24日に東京サマーランドで開催された「第13回モンキーミーティング in 多摩」にて、新型ダックス125の展示とともに、本田技術研究所で初代ダックスをデザインした森岡實さんのトークショーが行われた。トークショー後のインタビューも交え、よみがえったダックスが何を継承したのか探ってみた。

2022年復活した注目バイク「ダックス125」 2022年注目の新型レジャーバイク「ダックス125」
2022年復活した注目バイク「ダックス125」 ホンダ車のレジェンドデザイナー森岡實氏 トークショーのMCは下川原リサさん 本田宗一郎に「これだ!」と言わせた初代ダックスのデザインスケッチ 初代ダックスのクレイモデル 初代ダックスのクレイモデル 初代ダックスのクレイモデル 初代ダックス誕生秘話 初代ダックス誕生秘話 初代ダックス誕生秘話 初代ダックス誕生秘話

ダックスホンダ、CB900F/750F、CB1100Rなどを生み出したレジェンドデザイナーが語る「ダックス」

 1961年に本田技術研究所に入社した森岡 實(もりおか みのる)さんは、CB900F/CB750Fのデザイナーとして広く知られている、ホンダの名物デザイナー、そして後年は二輪/ATVの商品企画責任者だった方だ。2002年に定年退職するまでに携わった主要な製品を並べるだけでも、森岡さんのヒットメーカーぶりが分かる。

ホンダ車のレジェンドデザイナー森岡實氏 森岡 實(もりおか みのる)さん。1961年に本田技術研究所入社、2002年に定年退職。2003年から長岡造形大学、桑沢デザイン研究所の非常勤講師として後進の育成に尽力している。 [写真タップで拡大]

 森岡氏は1961年に入社すると、すぐに軽四輪スポーツカー「スポーツ360」のクレイモデルを制作し、翌年には東京モーターショーで公開(市販には至らず)。その後、発電機や軽四輪トラック「TN360」、小型耕運機「F25」を経て、1968年にダックスホンダをデザインする。このほか、世界初の3輪タイプ量産バギー「US90」や「エルシノアCR250M」、そして「CB900F」「CB750F」「CBX」「CB1100R」と誰もが知る名車を手掛け、「CX500ターボ」や「トランザルプXL600V」「NOVA 110」なども生み出した。

 そんな森岡さんがデザイナーになったきっかけについての質問から始まったトークショーは、高度経済成長期らしいエピソードにあふれていた。

 子供のころから数学や科学、物理が得意だった森岡さんは、絵を描くことも好きだったことから、医者か絵描きのどちらになろうか迷っていた。ところが、中学校1年生のときに父親を亡くし、熊本の大雨で裏山が崩れて家が倒壊するという災難にも遭った。そんな状況から、早く自分で稼いでいきたいと思った森岡さんは、医者になったら稼ぐまでに時間がかかると判断し、デザイナーの道を選んだ。

 当時、デザイナーという職業は「看板屋ですか?」と聞かれる程度の存在で、まだまだ世間に認知されているわけではなかった。ホンダ内でもデザイナーの数は少なく、森岡さんが入社した頃には、四輪や発電機、耕運機なども含めた全機種をたった7人で担当していたというから驚きだ。現在のようにはっきりとした分業もなく、なんでもこなす必要があった。だからこそ、その時期に覚えた仕事は後年の糧になるものでもあったはずだ。

トークショーのMCは下川原リサさん トークショーでMCを務めたのは、ヤングマシン本誌でも活躍する下川原リサさん。クロスカブ110で日本一周を果たしたガチンコ系ツーリングライダーだ。 [写真タップで拡大]

 本田技研を選んだのは、日本で一番給料が高かったから。高度経済成長期が始まったのは1955年頃と言われており、その中でも破竹の勢いを見せた本田技研の成長スピードは、他の追随を許さなかったようだ。専門学校卒業でも、そこらの学卒(大学卒業者)を上回る給料だったし、最初のボーナスはなんと給料10カ月分も出た。

 デザイナーの募集に合格した時の気分は? と聞かれた森岡さんは、「とても嬉しかったですね。なかでも一番は、最初に食べた会社の食堂のメニューがすごく大きなトンカツだったこと。草履みたいなのが食べられた。大感激でしたよ」と懐かしそうに振り返る。

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