「Googleストリートビュー」は見えすぎちゃって困る?:ねとらぼ
Googleストリートビューが物議をかもしている。「自宅が写ってた」「妻を発見」程度ならいいが、ラブホテルに入るシーンを“激写”され、世界に公開されてしまうのはちょっとつらい。
グーグルが8月5日に公開した「Googleマップ」の「ストリートビュー機能」が物議をかもしている。「知り合いが写っていた」「自分の家が写っていて恐い」「ラブホテルに入るカップル発見」などネットで報告が相次いでおり、グーグルはプライバシー問題への慎重な対応を迫られそうだ。
ストリートビュー機能は、東京、大阪など全国12の主要都市の街路を、360度の写真で確認できるというもの。パノラマ撮影ができるカメラを搭載した車で公道から撮影しているという(知らない町でも360度の散歩気分──Googleマップ「ストリートビュー」 プライバシー対策は)。
記者が試しに地元を検索してみたところ、実家の花屋が店名の看板までばっちり写っていて驚いた。はてなの近藤淳也社長は、妻の令子さんの写真を見つけて驚いたとブログで報告している。
これぐらいならまだ「すげー」「びっくりした」で済むかもしれないが、カップルがラブホテルに入るシーンや、路上でイチャついているシーン、おじさんが立ちションしているシーンなど、ちょっと人には見られたくない写真がネットユーザーによって“発見”され、掲示板サイトやブログ、まとめサイトなどで次々に報告されている。
同機能が先行リリースされた米国でプライバシー問題が指摘され、対策が講じられてきた。日本版でも人の顔にはぼかしを入れるなど対策しているが、それでも知り合いなら分かる程度の鮮明さが保たれている。
問題のある写真が掲載されている場合、ユーザーがグーグルに通報すれば、ぼかしを入れたり削除してくれるというが、これだけ広範囲で大量の写真が載っていれば、問題のある写真も山ほど出てきそう。グーグルは難しい対応を迫られそうだ。
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