ドラえもんは太すぎて、家の廊下を歩けない!?――アニメのお宅の間取りを拝見:ねとらぼ
「ドラえもん」や「サザエさん」など、漫画やアニメに描かれた主人公の住まいを間取り図で紹介する本が登場した。建築家の著者が作品から推測して作図した。
あの主人公の住まいをリアルに推測!――「サザエさん」や「ドラえもん」など、漫画やアニメに登場する家の間取り図を紹介する本「名作マンガの間取り」(1000円、四六判112ページ)が、ソフトバンククリエイティブからこのほど発売された。
著者は建築コンサルタントの影山明仁さん。作品で描かれている部屋の様子や家の外観、登場人物の発言などから間取りを推測し、作図した。50物件の間取り図を収録している。
例えばドラえもんの野比のび助邸は木造2階建てで、5つの部屋と台所がある。廊下や階段の幅はかなり狭いようで、「ドラえもんは、身長・胸囲・頭周りがすべて129.3センチということになっているが、これでは廊下は歩けない」と影山さんの分析付きで紹介している。
「ドカベン」の山田畳店は、4畳半の部屋が2つと、半帖ほどの台所、トイレがあるだけのシンプルな作り。一方「キャッツアイ」の来生邸は3階建てで、1階の喫茶店のほかに、部屋が6つもあるなど広そうだ。影山さんは本で「でかいなあ〜この家は。どんな方法で資金調達したんだろう? 盗んだ宝石なんかを現金に換えて自己資金にした?」とコメントしている。
漫画やアニメに登場する住まいのほかに、番外編として、宮沢賢治の童話「注文の多い料理店」の山猫軒やドラマ「太陽にほえろ!」の七曲署捜査一係の部屋、シンガーソングライター・小坂明子さんの曲「あなた」の歌詞から想像して描いた家の間取り図なども収録した。
影山さんは「もともとアニメや漫画は大好きだった。『あのシーンはここからここに向かって話してたシーンなんだな』とか、『台所はここにあって、ここから居間に食事を運んでいるんだな』とか分かり始めると、アニメや漫画の違った面白さが見えてくる」と後書きで述べている。
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