「ニコ動(秋)」発表会はテレビの公開生放送みたいだった:ねとらぼ
会場にはブルースクリーンとビデオカメラが――「ニコニコ動画(秋)」の発表会は、テレビ番組の公開生放送のようだった。
「VTR明け30秒前です……5秒前! 4、3、2」――9月30日に開かれた「ニコニコ動画(秋)」発表会は、こんな秒読みから始まった。
会場は、普通の会議室程度の広さ。前方にブルースクリーンが張られ、3台のビデオカメラがそれを写す。ニワンゴ社長の杉本誠司氏が登場してブルースクリーンの前に立ち、秒読み終了と同時に話し始める。
「ニコニコ小会議」と名付けられたこの発表会の動画は、「ニコニコ生放送」でリアルタイム配信していた。ブルースクリーンは、人物の映像とプレゼン資料を合成して動画配信するためのもの。VTRのたびにタイミングを測る秒読みがあり、スタッフから“カンペ”が出ることも。まるでテレビ番組の公開生放送のようだった。
各メディアから呼ばれてた記者は、ブルースクリーンの手前にいすを並べて見ていた。「声は視聴者に聞こえているので、記者さんの笑い声や拍手が入ってもいいですよ」などと言われ、妙に意識して拍手してみたりして、まるで公開生放送を見に来た一般視聴者のような気分だった。
発表会には顧問の夏野剛氏とニワンゴ取締役の西村博之氏も登場。2人は妙に間を開けて並んでいたのが不自然だったが、会場のディスプレイに表示されたニコニコ生放送で、合成された映像を見てその理由が分かった。2人はプレゼン資料とかぶらないよう、そのスペースを空けて並んでいたのだ。
質疑応答のコーナーはまず、2人がニコ生視聴者のコメントから質問をピックアップしてひとしきり答えた後で、記者の質問のコーナーに移った。記者もブルースクリーンの前に移動し、映像に登場しながら質問する――というスタイルで、記者もばっちり映像に映る。これもテレビの囲み取材のようだった。
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