【番外編】いっとちゃんと読んでくれ:ねとらぼ(2/2 ページ)
年末年始は例によってこたつで同人誌ですね。というわけで1年ぶりの番外編、年忘れ放談を年末感謝壁紙とともに。無名なイラストを見れば、本文は読む必要はないです。
itちゃん
担 そろそろITちゃんについて語ろう。今年は淡々としてましたね。
シ 頑張ってもおれの同人誌が売れるわけじゃないし……。
担 新キャラ「itちゃん」が登場しましたね。「いっとちゃん」って読むんですけどね。
シ なんでそうなったの?
担 あれ? 昔そんな首相がいたとかなんとか、違ったっけ。なんでこういうビジュアルになったの?
シ 世界のニュースを集めたコーナーだというんで、となると同人的には金髪ツインテールしかありえないんだろうな、と。
担 よく分からんけど、なるほど。ところでitちゃんの絵を見ると、髪のところに赤い四角があるじゃないですか。
シ ああ、ほら、萌え絵のキャラってこの辺に変な髪留めとかよく着けてるじゃないですか。リアルに見たことないけど。それ。色数が少ないんで、アクセントで入れました。
担 そうですか。ところでITmediaって2010年で10周年なんですよ。当時はソフトバンク・ジーディーネットって名前だったんですけど。
シ へー。
担 記念グッズとか作りたいんですけどね。
トレパク
担 ところでなんで今さら「ぐぬぬ」なんて描いたの。
シ 「ITちゃんのぐぬぬがほしい」という意見をごく少数ながらキャッチしたので、特にネタもなかったので描いてみました。ぐぬぬって基本的にトレース? で差し替えるのが流儀っぽいんだけど。
担 そういや、眼鏡の日のアイコンは……。
シ 「ラブプラス」の「愛花だよっ」がネタでした。分かってもらえなかったらどうしようとか、「トレパク」とかって叩かれたらどうしようとかちょっとビビってたけど。
担 トレパクかー。今年もいろいろあったよな。
シ うん。トレパク問題っていろんな立場があって、議論がこんがらがりがちなんだよね。「あらゆるトレースは絶対に認めない」という極端な人がたまにいて、でも「絵画の技法としてのトレースはあり」という人が多数派。で、「人の絵を下敷きにして模写したものを自分の作品として発表するのは許されない」という意見が“常識”に近いんだけど、「参考として見て描くならいいんじゃないか」という人、「見て描くのもダメ」という人も。さらに参照元が絵なのか写真なのかで微妙に意見が違ってくることもある。
やっかいになってるのが、参照元として使える写真をネットで簡単に拾えるようになってることだよね。トレースはもとより、写真に写ってる服なり小物なりの意匠を無断で使っていいものなのか。あるいは写真を素材として加工するなりしてそのまま使うケースもあって、この場合に写真の著作権を当然に侵害していると言えるのかどうか。写真によるんじゃないか、とか、いや全部ダメだ、とか。
さらには「漫画は模倣で発展してきた」という意見が加わって、これに「模倣とトレパクは話が違うんじゃないの」という反論があり、議論がこんがらがっていく。もう1つ、「トレースよりトレース発見厨が……」という立場もあって、ちょっと同人方面で物議を醸してました。
担 難しいよね。有名な漫画家でもネットで“検証”されてる例もあるし。
シ トレパクを糾弾されて筆を折った人もいた。確かにまあ、1人の無名同人として、これはないだろ、と思ったものもなくはないです。結局、心証っていうことになっちゃうのかなあ、でも誰の心証なんだよとか……いろいろあるんですが、それはそうとねえ。
担 うん。
シ そもそも何が描きたかったのかなあって。うん、何がしたかったんだろって。何かを描いて人に見せるってことも、その人の過去の葛藤とかさ、いろいろある中で出てきてるんだろうけどさ、自分が表現するということ、それに価値が生じるということ、他者とのコミュニケーション。難しいな、やっぱ。って思いました。今年は。
担 来年はもっとアイコンを更新しよう。
シ やる気があればですかね。
担 みなさま良いお年を。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
【番外編】あいてぃーちゃんと読んでくれ
年末はコミケで同人誌を買い込み、年始はこたつで同人誌を楽しみ──とみなさんが忙しいのをいいことに「ねとらぼ」番外編を。無名な絵と放談で適当に振り返ります。【番外編】ITちゃんと呼んでくれ
夏休み。読者のみなさんが海に山にコミケに行ってるのをいいことに「ねとらぼ」番外編を。アイコンイラストのキャラには名前がちゃんとあるのです……あとしっぽも。